川上神社は、鹿児島県肝属郡肝付町にある神社です。
入口には美しい木造校舎の川上中学校、鎮守の森には片野の滝があり、みどころ満載の観光スポットになっています。
ご祭神・ご利益
猿田毘古大神(さるたびこのおおかみ)をまつります。
天孫降臨の際、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を道案したことで知られる神さまです。
長雨や干ばつで、作物に被害があるときは、川上神社に降雨止雨祈願をすればご利益があるとされます。
片野の滝
川上神社は、1554年(天文23年)の造立とされています。
川上神社社殿裏の鎮守の森には遊歩道が整備されています。
奥に進むと、川の流れる音が聞こえてきます。
高山川の清流と、片野の滝をながめるスポットが用意されています。
社地のとなりは、国の有形登録文化財である川上中学校の校舎があります。
訪れるなら、川上神社、片野の滝、川上中学校の3スポットセット訪問がおススメです。
川上やまびこ館
川上神社には駐車場がありません。
近くの物産館「川上やまびこ館」に入ると奥に大きな駐車場があります。
どうも公民館の駐車場のようでしたが、こちらに車は停めさせてもらいました。
川上神社の伝説
社山の大樫の伝説
1787年(天明7年)、社山の大樫ご伐採されることになり、目印の印が押されました。
ところが、大樫はわずかの間に葉が枯れてしまい、葉も落ちてしまいました。
後日、伐採のため社山を訪れると、大怪には多数の虫により木に穴があけられていたそうです。
それ以来、人々は社山の竹林は伐採どころか落ちた枝さえも取らなくなったといいます。
志布志の大洪水の伝説
ある年、志布志で大洪水があり郷の大半が被害に遭いました。
そんな中、まったく被害のない地域があったので、被害調査にあった役人は不思議に思いました。
住民によると、毎年高山の川上大明神に参詣し初穂を奉納し、万作成熟祈願をしているということでした。
この地域の被害がなかったのは、川上さまのおかげであるとしか思えないと報告したといわれています。
関連記事
【関連記事】肝付町立川上中学校 高山川の川上にある木造校舎は国の有形登録文化財
【関連記事】JAXA内之浦宇宙観測所 肝付町のロケット打ち上げ施設
【関連記事】大隅国・薩摩国神名帳令和版 鹿児島県の神社一覧表