川南のゆうれい坂というのは、宮崎県川南町の国道10号線にある坂道のことです。
もちろん、そう名付けられたのには理由があります。
ゆうれい坂のうわさ
勾配とカーブは以前のままですが、現在は改良されて登坂車線もあるリッパな道です。
しかし、以前のゆうれい坂は、両脇に高いスギが立ち並び、鬱蒼としていたといいます。
ある時期、この坂道を通る車のフロントガラスが割られるという事件が多発しました。
すでに舗装された後のことで、砂利道時代の話ではありません。
しかも対向車があるわけでもなく、深夜に発生するためこどものいたずらとも考えられません。
あまりにも被害が多発するので、役所で調査することになりました。
犯人はわからずじまいでしたが、道ができる前にあった墓がそのまま道の下に埋まってる事がわかりました。
その結果を受けて、町では秘密裡にお祓いをしたところ、以降は被害が発生しなくなったといいます。
5ちゃんねるのうわさ
ゆうれい坂には整備された当初から怪異があった。
通る車のフロントやリア、またはドアミラーにヒビが入るというものだった。
中には、火の玉を見たり、追いかけられた人も出てきた。
ある番組がうわさを聞きつけテレビ取材をし、その際同行してた霊能者が御祓いをし、怪異は鳴りを潜めた。
しかし数年後それはまた始まった。
ただ以前と違うのは、あきらかに石が当たった痕跡があった事だ。
結果、車のタイヤが小石を撥ね、それが偶然当たったのだろうということになり、人々のうわさにも上らなくなり、記憶からも遠ざかってしまった。
さらに数年後、ある男が友人と車で出かけたまま行方不明になった。
必死の捜索の甲斐もなく、名貫川の上流の谷底に沈んだ彼らの亡骸が見つかった。
おれ達はそれを聞いて、「ああ、罰が当たって持って逝かれたんだな。」とうわさした。
何故かって? だってその坂で車に石ぶつけていたの、
そ・い・つ だったからだよ。
事故のうわさ
ゆうれい坂では、結婚式帰りの5人の若者の車がまきこまれた、とても悲惨な交通事故があったといわれています。
遺体の損傷も激しく、体の一部が見つからないど激しい事故でした。
同乗していた5人のうち1人は助かったといわれています。
助かったのは運転していた人で、残りの4人はいまだに事故現場で、運転していた人が車で迎えに来るのを待っているのだそうです。
この坂を夜遅く一人で車を運転していると、その4人の若者が迎えに来たと思って乗り込んでくるといわれています。
ローソン店員のうわさ
国道10号線は宮崎市と県北を結ぶ大動脈です。
川南町塩付のローソンには、コツコツトンネルやゆうれい坂など、心霊スポット帰りの人が訪れます。
ある日の深夜、車のフロントガラスに手形を付けられたという車の持ち主が、塩付のローソンを訪れました。
車の持ち主は真っ青な顔で店員にフロントガラスのことを説明します。
しかし、店員が信じないため車を見せると、本当に車のガラスに白い手形が、しかも無数についていたといいます。
店員は気の毒に思い、濡れた雑巾で拭き取ってみますが、落ちる気配は全くなかったそうです。
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