岸良小学校は、鹿児島県肝属郡肝付町にある町立小学校です。
現在も現役の小学校です。
2015年（平成27年）に小中一貫校となり、校舎を移転しています。
旧内之浦町
内之浦町といえば、まずイメージするのはロケットです。
JAXAの内之浦宇宙観測所があるためです。
ロケット打ち上げ施設からは、これまでに約400機ものロケットが打ち上げられています。
岸良
なかでも岸良といえば、岸良海岸とナゴシドン（夏越まつり）が有名です。
海が本気で青色です。
岸良は、国道448号線の大隅半島南回りルートの三叉路がある町です。
岸良小中学校
2015年(平成27年)に、岸良小学校と岸良中学校がいっしょになり、小中一貫校が誕生しています。
小中学校がくっついたわけで、校区自体は変化ありません。
南九州では珍しいケースですが、全国的にみるとレアケースではありません。
過疎が進む地域に学校を残す方法としては、これしかないのが現状です。
旧小学校
旧岸良小学校と岸良小中学校は、そんなに離れた場所にあったわけではありません。
直線距離で500ｍくらいの位置関係です。
しかし、隣接しているわけではないので、旧小学校は学校としては使われなくなっています。
1873年（明治9年）に創立した小学校です。
当初は、内之浦小学校の分校でした。
明治20年に、岸良簡易科小学校として独立しています。
明治時代のうちは、船間と大浦に分教場を持つ小学校でした。
後に、船間小学校が独立し大浦分教場を所轄しています。
校内
校門です。
開校記念碑が残っている学校は、かなり少数派です。
運動場を通って校舎へ向かいます。
運動場に一番近い建物が体育館です。
体育館となりにあるのはプールです。
平屋建ての校舎がありました。
さらに奥に、2階建ての校舎があります。
建物どうしは、この屋根付き壁なしの外廊下でつながります。
2階建ての校舎のほうが先に建てられています。
窓の張り紙表示から見ると、教室があった棟です。
体育館と平屋棟の間に入ってみます。
玄関があるので、平屋棟は管理棟でした。
遺構群
校訓は「かしこく」「なかよく」「たくましく」です。
1960年（昭和29年）の校庭整備記念碑です。
運動場のもくせい6本は、卒業記念樹です。
大きな石碑ですが、裏面だけしか撮っておらず、何のものかわかりません。
次回近くに行くときに、見てきます。
沿革
| 1873年（明治9年） | 民家内に学校創立 |
| 1875年（明治11年） | 内之浦小学校岸良分教場となる |
| 1887年（明治20年） | 岸良簡易科小学校として独立 |
| 1892年（明治25年） | 岸良尋常小学校へ改称 |
| 1901年（明治34年） | 船間分教場を設置 |
| 1903年（明治36年） | 大浦分教場を設置 |
| 1941年（昭和16年） | 岸良国民学校へ改称 |
| 1947年（昭和22年） | 内之浦町立岸良小学校へ改称 |
| 1954年（昭和23年） | 船間分校が船間小学校として独立 大浦分校を船間小学校へ移管 |
| 1994年（平成6年） | 内之浦町立船間小学校を統合 |
| 2005年（平成17年） | 肝付町立岸良小学校へ改称 |
| 2015年（平成27年） | 肝付町立岸良小中学校となり 校舎移転 |
場所 鹿児島県肝属郡肝付町岸良
関連記事
【関連記事】岸良海岸 いつまでも見ていたくなる白い砂浜と青い海
【関連記事】JAXA内之浦宇宙観測所 肝付町のロケット打ち上げ施設
【関連記事】川上神社と片野の滝 国見山麓にたたずむ山里の観光スポット
【関連記事】肝付町立川上中学校 高山川の川上にある木造校舎は国の有形登録文化財
【関連記事】遺構めぐりが楽しくなる本 いまそこにある建物の目的と背景