北川ダムは、大分県佐伯市にある多目的ダムです。
五ヶ瀬川水系最大にして、大分県初のアーチ式コンクリートダムとなります。
県境をまたぐ総合開発事業
北川ダムの目的は、洪水調整と発電です。
治水に関しては、事業主体は大分県なのに受益者は宮崎県です。
県境をまたにかけた総合開発事業となっています。
北川発電所も宮崎県に位置しています。
北川ダム湖
北川ダムでできた人造湖は、大分県が管理するダムの中では最大規模です。
にもかかわらず、固有名称はつけられておらず、北川ダム湖とよばれています。
国交省の地域に開かれたダム、それからダム水源地域整備センターのダム湖百選に選ばれています。
ダム湖には唄げんか大橋がかけられ、道の駅宇目とともに観光名所となっています。
周囲には山々とダム湖が広がっていますが、道の駅宇目にはたくさんの人が立ち寄ります。
天端は車両通行止め
国道326号線が超高規格道路なのに対し、北川ダムへ降りる道は極細です。
北川ダムは 1962年(昭和37年)竣工していて、当時は険しい山の中の工事だったことでしょう。
駐車場はダムの手前に設けてあり、駐車場から先は車両は入れません。
歩いて見学する分は、問題ありません。
ただし、アーチの反りが強いうえ、高さ82m・ 堤頂は188.3m あります。
高所恐怖症の人が対岸まで歩くのは命がけです。
諸元
名称 | 北川ダム |
場所 | 大分県佐伯市宇目大字南田原 |
水系 | 五ヶ瀬川 |
河川 | 北川 |
型式 | アーチ式コンクリート |
事業者 | 大分県 |
施行者 | 梅林建設 |
ダム湖 | 北川ダム湖 |
目的 | 洪水調節/発電 |
最高出力 (発電) | 25,100kw |
堤高 | 82.0m |
堤頂長 | 188.3m |
堤体積 | 66千㎥ |
流域面積 | 211㎢ |
湛水面積 | 200ha |
総貯水容量 | 41,000千㎥ |
有効貯水容量 | 34,700千㎥ |
着手/竣工 | 1958/1962 |
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