川原瀬 (こらぜ) 保安退避室、通称「川原瀬シェルター」は、鹿児島県肝付町にある建物です。
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内之浦宇宙観測所からロケットを打ち上げる際に、住民の一時避難所として建てられた施設となります。
長坪保安退避室との違い
![内之浦宇宙観測所 (USC)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
内之浦宇宙観測所 (USC) については、別記事にて書いています。
![長坪避難退避室](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
長坪保安退避室(長坪シェルター)についても別記事があります。
![川原瀬避難退避室](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
川原瀬保安退避室(川原瀬シェルター)については、ほぼ長坪保安避室と同内容となります。
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この記事では、川原瀬保安退避室個別の情報のみを書いておきます。
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長坪避保安避室が、 USC 南部集落住民のため建てられたのに対し、 川原瀬保安退避室は USC北部住民のための施設です。
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特徴的なデザイン
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川原瀬保安退避室は、 1972年 (昭和47年)に建てられた建物です。
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特徴的なのは、らせん階段を思わせる独特の形状で、長坪保安退避室とはまた一味違ったスタイルです。
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目的はただひとつ、 USCでロケット打ち上げの際に、住民の安全を確保することです。
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求められる機能を満たしつつ、周囲の建物とは一線を画すデザインを意識的に採用しています。
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USC が宇宙という未知の空間をつなぐため、当時の先駆的造形を採用したものです。
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設計は、東京大学生産技術研究所の池邊陽 (いけべきよし ・ 1920-1979) 教授です。
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役割を終えたシェルター
![旧内之浦町川原瀬地区](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
現在は、安全基準が厳しくなり、ロケット打ち上げ時には半径 2.1km以内が立入禁止です。
![川原瀬避難退避室(川原瀬シェルター)への進入路 草に覆われ下に降りるのはムリでした](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
住民はもちろん、USC の職員も安全基準範囲外から遠隔操作をしています。
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最近のロケット打ち上げ時には、立ち入り禁止区域内には誰一人いません。
![旧内之浦町川原瀬地区](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そのため、川原瀬保安退避室は役割を終えています。
![旧内之浦町川原瀬地区](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
解体の危機
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役割を終えた川原瀬保安退避室は、解体されるはずでした。
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現に、USC 管理地内にある開設当初の施設は解体が進んでいます。
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しかし、歴史的にも造形的にも貴重な建造物遺産です。
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住宅地にある退避室については、地元役場が譲り受けたため解体を免れています。
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場所 鹿児島県肝属郡肝付町南方
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