越小場(こしこば)分校は、かつて熊本県水俣市にあった、久木野小学校の分校です。
木造校舎が、越小場公民館として残されています。
越小場地区
越小場地区へ行くには、水俣市から伊佐市へ通じる、国道268号線がメジャールートです。
越小場地区は、鹿児島県と接する県境の集落です。
本校となる久木野小学校へは5km程度ですが、ひと山越していく必要があります。
越小場分校は、2007年(平成14年)に開校しています。
晩年は、1年生から3年生までが分校に通い、4年生からは本校である久木野小学校へ通っていました。
木造校舎
山村らしい平屋建ての木造校舎が、素晴らしい状態で残っています。
ネットが張られているのは、運動場で野球でもして、ガラスを割る事件が多発したのでしょう。
玄関は庇(ひさし)付です。
クラッシックながらも、手入れされている感じがします。
こっちの出入口は通用口で、子供たちが使っていた雰囲気です。
背景の森林と校庭の芝が、木造校舎を引き立てます。
校庭
運動場も手入れが行き届いています。
現在でも、地域の方が大事にしていることが一目でわかります。
子供たちが通っていた、西側の通学路です。
このあたりは水源地です。
越小場は、県下でも2番目に上水道が完成した、上水道の先進地です。
閉校記念碑
閉校記念碑は、分校としては異例サイズの石碑です。
となりに停めてあるワゴン車と比べると、そのスケールがわかります。
場所 熊本県水俣市越小場845
沿革
1901年(明治34年) | 久木野小学校越小場分教場として創立 |
1941年(昭和16年) | 久木野国民学校越小場分教場へ改称 |
1947年(昭和22年) | 久木野村立久木野小学校越小場分校へ改称 |
1956年(昭和31年) | 水俣市立久木野小学校越小場分校へ改称 |
1999年(平成11年) | 閉校し本校へ統合 |
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