柊野小学校

柊野小学校 さつま町の彼岸花の里・柊野地区の小学校

柊野(くぎの)小学校は、かつて鹿児島県薩摩郡さつま町にあった町立小学校です。

京都府にも同名の柊野小学がありますが、よみかたは「ひらぎの」です。

柊野小学校

この記事では、さつま町立柊野小学校のことを書いています。

さつま町柊野地区

さつま町があるのは北薩です。

北薩というのは、薩摩半島の北部にあたります。

柊野地区

彼岸花の里

柊野地区で最も有名なのが彼岸花です。

地区のキャッチフレーズも「彼岸花の里」です。

柊野小学校入り口

秋になると、田んぼのあぜ道には、約20万本の彼岸花が咲きます。

毎年9月23日秋分の日に「ひがん花祭り」が開催されています。

校舎と体育館の遠景

柊野小学校がメイン会場となります。

かくれ念仏 仏飯講

薩摩藩が禁止していた、一向宗のうち最大のものが仏飯講です。

藩の厳しい弾圧の中、命をかけた信仰でした。

柊野小学校案内標識

柊野地区には、この仏飯講の拠点がありました。

そのため、のちに「かくれ念仏の里」とよばれるようになっています。

カジカガエル

柊野地区は、カジカガエルの生息地としても知られます。

カジカガエルというのは、山地の渓流や、森林に生息する日本の固有種です。

柊野小学校校門

このあたりでは、暖かくなるとカジカガエルの鳴き声が響き渡ります。

漢字で書くと「河鹿蛙」であり、鹿の鳴き声に似ていることからついた名前です。

和歌では、夏の季語となっていて、美しい声で鳴くのが特徴です。

ペットとして飼う方もいるくらい、美声のカエルです。

金明孟宗竹

「きんめいもうそうちく」と読みます。

黄色い幹に緑色の縦筋が入る、観賞用の竹のことです。

高知県日高村のキンメイモウソウチク

柊野地区は、この金明孟宗竹の自生地です。

竹が特産品のさつま町は、かぐや姫伝説が伝わり、竹取物語の舞台という説もあります。

町のゆるきゃら「さつまるくん」もタケノコがモデルです。

田の神さぁ

田の神さぁというのは、豊作を祈願して、田んぼに祀られている神様のことです。

「たのかんさぁ」と読みます。

柊野小学校の校門と校舎

鹿児島県と宮崎県南部、元薩摩藩の領内で数多く見ることができます。

見た目はまちまちで、地区によって独特の姿がみられます。

田の神さぁ

柊野地区にも、薩摩藩時代の田の神さぁがあり、地区の名物となっています。

柊野小学校

創立は1878年(明治12年)です。

柊野小学校校舎

さつま町の学校再編計画に従い、柊野小学校、紫尾小学校、柏原小学校の町立3校が統合されることになりました。

柊野小学校の校庭と鉄棒

2016年(平成28年)、3校は新生さつま町立柏原小学校となります。

柊野小学校の遊具と桜

同時に、柊野小学校は閉校となっています。

柊野小学校の校庭

晩年の柊野小学校は、3つのスローガンがありました。 

「クリア90」 ・・・ 全員が100点ではなく90点を目指すということです。

柊野小学校閉校記念碑

「君が主役だ」

柊野小学校の標柱に書いてあるスローガン

「のびのびチャレンジ」です。

創立137周年の看板

場所 鹿児島県薩摩郡さつま町柊野467

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