久米熊野座神社は、熊本県球磨郡多良木町大字久米にある神社です。

歴史
創建年代は文献等がなく不明です。
最古の記載がある文献は伝記です。

伝記によると、1544年に、人吉藩第17代当主相良晴広公が、本殿を修造したことがわかっています。
さらに翌年には、拝殿を修造しています。

古くに、久米は久米氏が地頭として治めた地でした。
この当時の修造には、久米氏の子孫である藤原氏がかかわっていたことがわかっています。

1628年と1691年には、藤原氏が拝殿を造営し直しています。
地頭による修造修復が頻繁に行われたのは、それだけ、藩主が崇敬していた明しといわれています。

最近では、1937年(昭和12年)に拝殿を改築しています。
多良木町合併前の、旧久米村時代は村社でした。

11月4日の例大祭の前日には 、「球磨神楽」が奉納されることでも知られています。
有名なご利益は、縁結びと厄除けです。
ご祭神
熊野権現を勧請した神社です。
3柱を祀ります。
- 速玉之男命(はやたまのおのみこと)
- 伊邪那美命(いざなみのみこと)
- 事解之男命(ことさかのおのみこと)

地元では「権現さん」と呼び親しまれています。
久米城
久米熊野座神社の裏は、久米城跡になります。

中世の山城ですが、築城年代はよくわかっていません。
久米氏の居城でした。

城郭があったと思われる場所です。
1559年、同族間の内乱、獺野原の戦い(うそのばるのたたかい) で落城するまでは、現役のお城でした。

城跡からの眺望です。

久米城に上る途中に分岐があります。
どっちへ行っても、城郭跡へ着きます。
熊野座神社相良氏関連古塔碑群
久米熊野座神社は、人吉藩の領主、相良氏にも崇信されていました。
境内にある古塔碑群は、相良家第17代晴広から、第22代頼寛までの供養塔であることがわかっています。

これらの古塔碑群は、2017年(平成29年)に、多良木町の有形指定文化財となっています。

場所

このあたりは、寺社仏閣の多い区域です。

熊野座神社の入り口は、少しわかりにくいかもしれません。

道沿いから鳥居はよく見えませんが、標柱はあるので目印になります。

駐車場は鳥居をくぐると、右にも左にもあります。

権現さん入り口の鳥居です。

境内の鳥居です。

参道の石段です。
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