松瀬(まつせ)分校は、かつて宮崎県門川町にあった、西門川小学校の分校です。

現在は NPO法人子どもの森の活動拠点として使われる、現役施設です。
松瀬地区

松瀬分校へ行くには、国道388号線を五十鈴川沿いにさかのぼります。

川下側から改良されてきた国道 388号線も、奥になると未改良区間となり道が狭くなります。

松瀬地区は門川町でも西の端で、五十鈴川も大きく蛇行しています。

松瀬分校は国道から見ると、五十鈴川の対岸です。

松瀬大橋を渡ります。

となりには旧橋梁の、橋脚が残っています。

松瀬大橋の完成は1978年 (昭和53年)、それ以前使われていたつり橋のものです。

小さな木造校舎

松瀬分校の閉校は2006年 (平成18年) です。

もっとも、1999年(平成11年) には休校となり、 生徒は通っていませんでした。

しかし松瀬分校跡には、当時の小さな木造校舎が残されています。

閉校活用で入居者が利用する、現役物件です。

現在となってはあまり見ることのなくなった、すばらしい建物です。

周辺の環境とマッチし、風景に溶け込んでいます。

森の学舎

松瀬分校は閉校後、NPO法人子どもの森が活動拠点としています。

その名も森の学舎(もりのまなびや)で、自然体験交流事業を行います。

具体的には、自然体験や農業体験を通して、楽しみながら環境を考える活動をする法人です。

これまた、周辺環境にピッタリマッチした事業です。

学校遺構

創立百周年記念碑です。

百周年を迎えたのは1996年(平成8年)、奇しくも休校直前の年度でした。

校舎と見合う小さな運動場です。

森の学び舎で使う、五右衛門ぶろなどが並んでいます。

運動場への車両の出入口。運動会でのテントや資材の搬入口です。

運動場から見た校舎です。

周囲は木々におおわれ、文字通り「森の学舎」になっています。

おかげで、校舎の全容を写真に収めるのはムリでした。

沿革

1896年(明治29年) | 川内尋常小学校松瀬分校として開校 |
1921年(大正10年) | 川内尋常高等小学校松瀬分校へ改称 |
1941年 (昭和16年) | 川内国民学校松瀬分校へ改称 |
1947年 (昭和22年) | 門川町立川内小学校松瀬分校へ改称 |
1960年 (昭和35年) | 門川町立西門川小学校松瀬分校へ改称 |
1999年 (平成11年) | 休校 |
2006年(平成18年) | 開校 |


関連記事
【関連記事】城小学校 延岡市最西端にあった五ヶ瀬川のほとりの学校