御手洗ダム 平時は水を貯めないダム

御手洗(みたらい)ダムは、鹿児島県出水市にある洪水調整専用ダムです。

訪問動機

このダムに行ってみようと思ったのは、ダム湖がどうなっているのか見たかったからです。

というのも、地図にはダム湖が書かれています。

しかし、衛星写真で見ると、ダム湖がありません。

通常ダムは、堆積土砂の除去工事などで、貯水位を下げることはよくあります。

このダムは、どうして水を貯めていないかったのか見たかったからです。

もしかしたら、今は貯水位が上がっているのかもしれません。

ストリートビューで確認しても、ダム湖に水はほとんどありません。

実際はどうなのか、どうしても確かめたかったのです。

水のないダム

御手洗ダムは、どうも洪水調整専用ダムのようです。

防災ダムといって、下流域の洪水防止のみが目的です。

発電やかんがいなどを目的するダムは、貯水した状態が通常です。

防災ダムは、水を貯めないのが、通常の状態なのかもしれません。

こちらが上流側です。

やっぱり、水はほとんどありませんでした。

ダム湖の底にある構造物が気になります。

石碑なのか、取水口なのか?

洪水吐の越流部は、堤頂の少しばかり下にあります。

上流で大雨が降っても、かなりの水が貯められそうです。

ダム本体

ダム管理所がある左岸は、野田町になります。

右岸は、高尾野町になります。

野田町側からアプローチしました。

アクセス道路に積もった枝葉から見て、通行量はとても少ない感じです。

堤頂部は通行できるようになっていました。

しかし、右岸の高尾野町側からは、車両は堤頂部に入れないようしてありました。

もしかしたら、あまり歓迎されていないのかもしれません。

Uターンして、来た道を帰ります。

ダムの竣工記念碑があるのは、右岸側です。

見事に石が敷き詰められたロックフィルダムです。

右岸から見ても、ダム湖に水はありません。

下流側の写真は、撮影し忘れました。左岸に戻ってから撮った下流側の写真です。

見づらい上に逆光写真で、どうしようか思いましたが載せときます。

諸元

名称御手洗(みたらい)ダム
場所鹿児島県出水市野田町大名大川内
水系高尾野川
河川御手洗川
型式ロックフィル
事業者鹿児島県
施行者三幸建設工業
ダム湖
目的洪水調節
最高出力
(発電)
堤高43.4m
堤頂長160.0m
堤体積327千㎥
流域面積6.6㎢
湛水面積8ha
総貯水容量1,180千㎥
有効貯水容量1,140千㎥
着手/竣工1971/1982