中島温泉旅館というのは、鹿児島県日置市にある吹上温泉の旅館です。
九州では希少な座敷わらし伝説のある宿泊施設となります。
座敷わらし伝説
中島温泉旅館は、吹上温泉の老舗旅館で大人気です。
その理由は、九州南部で唯一、座敷わらしの伝承があるためです。
ただし、1日3組限定で、数か月先まで予約で埋まります。
運良く泊まることができれば、座敷わらしを見る可能性が生まれます。
さらに、運に恵まれれば座敷わらしを見ることができるでしょう。
一番人気は湯治場(自炊) のお部屋。
もし座敷わらしを見ることができなくても、泊まると出世したり幸運をつかんだりするといわれます。
座敷わらしとは?
座敷わらしは日本に伝わる妖怪ですが、古い日本家屋の座敷に住む神さまとされます。
子供の姿をしていて、いたずら好きで、見たものには幸運が訪れるという伝承があります。
岩手県の座敷わらしが全国的に有名ですが、日本各地に類話があります。
座敷わらし伝説のある宿泊施設も、東北地方が中心です。
西日本に行くにつれて少なくなり、九州ではわずか2施設になります。
本当に座敷わらしはいるのか?
中島温泉旅館は、これまでテレビ取材などでも、怪現象が報告されています。
最近はYouTube でも検証動画をいくつか見ることができます。
見る限り何らかの不思議な現象が起きることは間違いありません。
座敷わらしに会うには
宿泊の際、座敷わらしへのお供え物を用意する方が多いようです。
- 赤飯や小豆ご飯は大好物
- 団子やせんべいなどのお菓子類
- 風船やボールなどのおもちゃ
お供えなど用意しなくても現れるときは現れるし、お供え物があっても現れないときは現われないといわれます。
一説では、日ごろの善行だったり、先祖からの素行だったりが影響するともいわれます。
1度の宿泊で会える人もいれば、10泊しても会えない人もいます。
座敷わらしに会う方法に、確定的な有力説はありません。
吹上温泉
吹上温泉というのは吹上浜に近い、湯ノ浦川沿いにある温泉です。
昔から湯治に利用されていた温泉で、以前は伊作(いざく) 温泉といっていました。
1958年(昭和30年)、伊作町と永吉村が合併し、吹上町が発足したときに吹上温泉と名前を変えています。
あの西郷隆盛も常連で、吹上温泉には西郷どんの史跡が残ります。
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