西方海水浴場は、鹿児島県薩摩川内市西方町にある海水浴場です。
国道3号線と肥薩おれんじ鉄道(旧鹿児島本線)沿いにあり、昔からとてもにぎわっていました。
西方海水浴場
白砂と東シナ海の澄んだ海が特徴の海水浴場です。
西方海水浴場は、夏休みになると大勢の人でにぎわっています。
以前は今以上に海水浴客でにぎわった場所です。
夏休みや連休になると西方駅は、乗降客がどっと増えていました。
1970年代には、西鹿児島駅から西方駅どまりの臨時列車が運行されています。
西側は直接東シナ海に面しているため、冬は西風が直接吹き付ける波高い海岸になります。
最近は、サーフスポットとして有名で、冬でもサーファーが集まっています。
南側の海岸には、浸食を受けながらも島が残っています。
奇岩人形岩
人形岩は、西方海水浴場の南側にある奇岩です。
名前通り人形の形をしています。
太陽が海に沈むため、夕日を背景に人形岩をみることができます。
このあたりで有名なタ映えスポットです。
西方町では、語り継がれる人形岩伝説が残っています。
人形岩の伝説
はるか昔、この海岸の島の洞穴に、働き者の若い夫婦が住んでいました。
若夫婦には、それはそれはかわいい赤ん坊がいたといいます。
若い男が丸木舟に乗り漁をしていると、急に天候が変わり強風で船が転覆してしまいます。
海に投げ出された男は、なすすべもなく海中深くに沈んでしまいました。
若い母親は、洞穴の中で座ったまま、夫の無事を祈り待ち続けていました。
しかし、男は帰ることはなく、赤ん坊をかかえたまま息絶えてしまいました。
それを不憫に思った海底の守り神は、この家族を岩の形に変えたといいます。
長い年月の間に、波で洞穴のまわりが浸食され、乳飲み子を抱いた母親の形の岩が現れました。
いつのころからか、その岩を人形岩と呼ぶようになりました。
場所 鹿児島県薩摩川內市下町
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