南瀬(のうぜ)小学校は、かつて鹿児島県薩摩川内市にあった公立小学校です。
現在は、イタックス南瀬トレーニングスクールとして使用される現役施設です。
難読地名
南瀬は、「のうぜ」 または 「のぜ」 と読み、全国的にも珍しい難読地名として知られます。
地理的には、川内川下流域の北岸、旧東郷町の東部に位置します。
南瀬小学校は、川内川南岸にあった樋脇町立倉野小学校と、距離にして1.4km 、車で3分しか離れていません。
しかし、両地区は川内川に遮られています。
1964年 (昭和39年) に倉野橋ができるまでは、渡し船で行き来していました。
そのため、別の行政区として発展しています。
知っていないと読めないような地名を、難読地名とよんでいます。 霧島市 竹子(たかぜ)入口交差点 地元民なら難なく読める地名も、よそから訪れた人にとっては超難問です。 肝付町 平後園(へごぞん)バス[…]
イタックス南瀬スクエア
南瀬小学校跡は現在、イタックスという鹿児島市の会社が使用しています。
イタックスは人材派遣業ですが、外国人技能実習生を受け入れています。
INTS (インツ)というのは、Itax Nouze Training School つまりイタックス南瀬トレーニングスクールのことです。
同じくイタックスの、ジョブセンター川薩が同居します。
その名も 南瀬小学校改め、イタックス南瀬スクエアです。
学校遺構
民間企業が使用するようになって内部は改装されています。
しかし、外観は変わらず、小学校時代の校舎のままです。
学校時代の遺構も健在です。
閉校記念碑です。
おとなりは、校訓と校歌の碑、校章もあしらわれています。
1917年(大正6年)に寄贈された手水鉢です。
亡師亡友の碑です。
そして、創立百周年記念碑。
沿革
1878年(明治11年) | 南瀬小学校として創立 |
1923年(大正12年) | 南瀬尋常小学校へ改称 |
1941年 (昭和16年) | 南瀬国民学校へ改称 |
1947年 (昭和22年) | 上東郷村立南瀬小学校へ改称 |
1952年 (昭和27年) | 東郷町立南瀬小学校へ改称 |
2004年 (平成16年) | 薩摩川内市立南瀬小学校へ改称 |
2017年 (平成29年) | 薩摩川内市立東郷小学校へ統合し閉校 |
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