小布瀬(こぶぜ)の滝というのは、宮崎県日南市にある滝です。
公式非公式に複数の伝説が語られる、謎深いスポットです。
スペック
高さ | 23m |
幅 | 3m |
滝つぼ | 直径15m |
駐車場から滝まではは5分ほど歩きます。
案内に従って進めば、迷うことはありません。
森の中へ入ると、姿はみえませんが、滝の轟音が聞こえてきます。
さらに進むと、そそりたつ岩壁と美しい滝が見えてきます。
夏はライトアップされるので、夜訪れても楽しめます。
観光地
飫肥城から国道222号線を酒谷川沿いにさかのぼると、わずか20分で小布瀬の滝に着きます。
山深く見えますが、飫肥杉の産地で林業が盛んな頃には、もっと山奥にもたくさんの人が暮らしていました。
小布瀬の滝は観光地であり、駐車場が整備されています。
周辺には集落がありますが、お店や自動販売機などはありません。
トイレもあるにはありますが、かなり古い時代のものです。
しかも使用禁止なので、道の駅酒谷で済ませてから立ち寄ります。
小布瀬の滝の伝説
小布施の滝は、男鈴の神と女鈴の神の間に生まれた子供を、産湯につからせた場所。
本来は「子を生む瀬」で子生瀬だっが、現在は小布瀬となった。
なんとも希望に満ちて明るい話なのですが、現地の案内板にはまた違った伝承が書かれています。
200年ほど前に、継母が先妻の子供を殺害しようと滝の上に連れて行き突き落とした。
しかし、知らぬ間に子供が、お互いの腰紐を結んでいたため、2人とも滝壺へ転落し亡くなった。
この時、小さな布が枝に引っかかって残っていたので、小布瀬の滝というようになった。
こちらは、神代の伝説と真逆で、なんとも悲しいお話となっています。
しかし、この伝説は同じ宮崎県の、ままこ滝の伝説とほぼ被ります。
ままこ滝というのは、宮崎県小林市にある滝で、正式には須木の滝といいます。 本庄川が綾南ダムによってできた人造湖・小野湖にそそぐ滝です。 小野湖 綾南ダムは、1958年(昭和[…]
ままこ滝と同様に、伝説を上書きし、過去の出来事を消したのかもしれません。
もちろん非公式ですが、心霊スポットとして伝承が存在します。
心霊スポット
実は小布瀬の滝は、地元では有名な心霊スポットといわれています。
心霊スポットとして、共通して最も言及されているうわさです。
- 昔女性が子供を道連れに自殺した
- 子供を抱いた女性の幽霊がでる
そして、霊の目撃情報や怪現象が報告されるのは、小布瀬の滝だけではありません。
- 駐車場のトイレ
- 滝の入口の鳥居
観光地としても心霊スポットとしても奥が深く興味深いスポットです。
場所 宮崎県日南市酒谷
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