大泊小学校は、かつて鹿児島県南大隅町にあった町立小学校です。
2013年(平成 25 年)まで 133 年の間、本土最南端の小学校でした。
大泊郵便局
本土最南端への道、佐多岬ロードパークの入口にあったのが、大泊集落です。
料金所の背景に移り込んでいるのが、大泊小学校です。
九州最南端の郵便局、大泊郵便局があるのもこの大泊集落です。
大泊郵便局は現在も現役です。
佐多岬も大泊小学校の校区でした。
メッセージボトル
大泊小学校では、佐多岬沖からメッセージを書いた手紙をビンに入れて流していました。
潮の流れを学習し、ボトルを拾った方と交流するのが目的です。
漂流したビンは、黒潮に乗って高知の海岸へ漂着し、交流が生まれていました。
数年をかけてアラスカやハワイへ漂着し、返事が返ってきたこともありました。
水プロ
2005年(平成 17 年)から大泊小学校ではB&G財団のバックアップにより、「水に賢い子供を育む年間活動型プログラム」(水プロ)の活動を続けていました。
大泊海岸を中心に、毎月海に関する学習をしていました。
カヌー体験やヨットレース、スノーケリングなど、大泊小学校ならでは体験ができました。
ブログが残っています。
活き活きとした学校生活がわかるすばらしいブログですが、閉校式の記事を最後に更新されていません。
残念な気もしますが、伝統はしっかり統合した佐多小学校に受け継がれています。
沿革
1880年(明治13年) | 創立 |
1941年(昭和 16年) | 大泊国民学校へ改称 |
1947年(昭和 22年) | 佐多町立大泊小学校へ改称 |
2005年(平成17年) | 南大隅町立大泊小学校へ改称 |
2013年(平成25年) | 南大隅町立佐多小学校へ統合、閉校 |
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