尾八重 (おはえ) 神社は、宮崎県西都市にある神社です。
九州山地の中にあり、修験色の強い神社となります。
由緒
尾八重神社は、 1511年当時の領主・黒木吉英が鎮守神社として創建したのがはじまりです。
領主が菊池氏に代わったあとも、 代々崇拝されてきました。
明治維新のさい銀鏡 (しろみ) 地区の銀鏡神社に合祀されています。
しかし、 例祭だけは尾八重地区で従来通り行われてきました。
村が請願を続けたことで、1880年(明治13年)復活が認められ、尾八重神社として再興しています。
尾八重神楽
尾八重地区に伝わる神楽は、 尾八重神社の例祭で奉納されています。
1121 年、都萬神社の社人 壱岐宇多守 (いちきうたのかみ) によってこの地に広められたと伝わります。
ということは、 尾八重神社創建前から舞われていたことになります。
「ヘンベ」 とか 「カラス飛び」 とよばれる飛び跳ねる動きが特徴です。
修験者が八咫烏 (やたがらす) を崇めていたことに由来します。
日本独自の山岳仏教修験道の実践者で山伏ともいう
山ごもりして厳しい修行をすることで悟りをひらく
日本神話で神武天皇東征のさい、 熊野から大和への道案内をした鳥
勝利を導く鳥として、 日本サッカー協会のシンボルにもなっている
四人神崇というのは四方神を鎮める舞です。
太刀を回して東西南北の悪魔を払い、里人の無事を祈ります。
尾八重神楽は、 現在は旧尾八重小中学校の校庭と講堂で奉納されています。
宮崎県指定の無形民俗文化財となります。
例祭は毎年11月の第4土日曜日です。
ご祭神
大国主命(おおくにぬしのみこと)
大山祇命(おおやまつみのみこと)
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