大川中学校は、かつて鹿児島県阿久根市にあった公立中学校です。

閉校後は、校舎の一室を使い中学校の資料を展示してあります。
大川中学校歴史資料展示室

大川中学校の校舎の一室は、中学校の資料室になっています。

それはもう、大川中学校の資料だけを集めた、九州南部でも類を見ない展示室ができあがっています。

地域の方が当番制で、カギを開閉しておられます。

日曜日の9時過ぎに行けば、一般の方も無料で見学が可能です。

大川中学校の歴史が、一室に集められています。

ちなみに展示室は、もともとは技術室として使われていた教室です。

歴史

大川中学校は、1961年(昭和36年)には木造2階建て校舎が3棟に分けて建てられていました。

1976年(昭和51年) には、現在の2階建て校舎と旧木造校舎を併用しています。

1985年(昭和60年) も旧校舎併用、そして旧体育館で、武道館はまだありません。

1996年(平成8年)、旧校舎と体育館が建替えられ、武道館が新築されたのがわかります。

現在残る主棟の2階建て校舎です。

旧木造校舎のあった場所に建てられた、3階建て校舎です。

体育館です。

そして、プールです。

資料

資料室内には、270点もの資料が展示されています。

どの学校にも歴史はありますが、資料は固く閉ざされていて卒業生でさえも簡単にみることはできません。

それをこうして見ることができるのは、地域の方々骨を折られた成果です。

リズムダンス

晩年の大川中学校は、「リズムダンスふれあいコンクール」で全国大会へ行っています。

2012年(平成24年)から、中学校保健体育の授業でダンスが必須となりました。

リズムダンスふれあいコンクールは、その延長で2013年(平成25年)から始まった大会です。

おもしろいのは、部活単位ではなく学年や学級単位で出場するところです。

大川中学校は、鹿児島大会がはじまった2013年(平成26年)から2016年(平成28年)まで3連覇しました。

剣道と弓道

部活動では、1970年代(昭和50年代)ころから、剣道と弓道の強豪校でした。

1977年(昭和52年)には、全中剣道大会で男子が優勝を飾っています。

1992年(平成2年)には、同じく全中で女子が全国を制しています。

そのせいか、立派な武道場が備わっています。

まとめ

資料室でみたのは、大川中学校に在校した、多くの生徒たちとその輝かしい実績です。

しかし、閉校する2020年(令和2年)には、生徒数は4名になっていたといいます。

それは大川中学校だけではなく、九州南部の過疎地域はどこも似たようなものです。

資料に裏付けされることで、問題の根深さをあらためて考えさせられました。

沿革


1947年(昭和22年) | 阿久根町立大川小学校の一部を借用し創立 |
1952年(昭和27年) | 阿久根市立大川中学校へ改称 |
1954年(昭和29年) | 現在地へ移転 |
2020年(令和2年) | 阿久根市立阿久根中学校と統合し閉校 |


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