大山ダムは、大分県日田市の赤石川につくられたダムです。

多くの人が訪れますが、そのほとんどは銅像を見に来ています。
進撃の巨人の聖地

大山ダムを訪れる観光客は、他のダムとはすこし質が違います。

次々に人が訪れているのは、ダム自体に興味があるわけではありません。

アニメ聖地のひとつとなっているからです。

大山町は、進撃の巨人の作者である、諫山創先生の出身地です。

進撃の巨人の連載10周年記念プロジェクト第1弾として、銅像が建てられているのです。

大山ダムを作中に登場する巨大な壁に見立て、壁を見上げるエレン・ミカサ・アルミンの幼少期の姿を再現しています。

大山ダムはウォールマリアという、城壁都市の最も外側の壁に見立てられています。

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管理所の駐車場

ダム直下の駐車場には、多くの車やバイクが入れ替わり立ち替わり入ってきます。

一方、管理所横の駐車場まで上がってくる人は、 進撃の巨人像を見ようと、間違って入ってくる人と、 本当のダムマニアくらいです。

事業者は水資源機構。 九州南部では水資源機構が運営するダムはありませんが、筑後川水系ではポピュラーな事業者です。

鳥宿湖

ダム湖名は公募により、鳥宿湖(うしゅくこ)と名付けられました。

大山ダムは鳥宿山の一部にあります。

山頂に鳥宿神社がまつられ、 かつては修験道の修行地でした。

鳥宿湖は管理所の駐車場まで上がってこないと、直下の駐車場からは見ることができません。

ダムの目的

計画当初は、川の名前にちなんで、赤石川ダムと名付けられていました。

しかし、赤石地区はダムによる水没地の、さらに上流の地名でした。

そのため、建設地である旧大山町からの要望により、大山ダムへ改称されています。

筑後川水系の洪水調整と河川維持、さらには福岡導水を通じ、遠く福岡市周辺と筑後地区の上水道用水として利用されています。

諸元

名称 | 大山ダム |
場所 | 大分県日田市大山町西大山地先 |
水系 | 築後川 |
河川 | 赤石川 |
型式 | 重力式コンクリート |
事業者 | 水資源機構ダム事業部 |
施行者 | 熊谷組 |
ダム湖 | 烏宿湖(うしゅくこ) |
目的 | 洪水調整・河川維持・上水道用水 |
最高出力 (発電) | ー |
堤高 | 94m |
堤頂長 | 370m |
堤体積 | 580千㎥ |
流域面積 | 33.6㎢ |
湛水面積 | 60ha |
総貯水容量 | 19,600千㎥ |
有効貯水容量 | 18,000千㎥ |
着手/竣工 | 1983/2012 |

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