尾寄崎分校は、かつて熊本県球磨郡山江村にあった、山田小学校の分校です。
1990年(平成2年)に、廃校を利用したキャンプ場となっています。
今では、尾寄崎キャンプ場というよび名が、定着してしまっています。
尾寄崎キャンプ場
分校全体が、キャンプ場として生まれ変わっています。
校舎の外観は学校なのですが、内部はキャンプ場です。
和室、洋室合わせて5室が、宿舎みたいになっています。
収容キャパはなんと70人。
大勢の団体でも利用可能です。
運動場がテントサイトになっています。
持込テントは1,000円と格安です。
炊飯棟、シャワー、水洗トイレなど、キャンプ場としての設備が整備されています。
灯油ボイラーがありますので、温水が使えます。
キャンプ場情報
使用料の名称 | 区分 | 金額 | 備考 |
入場料 | 大人1人 | 300円 | |
入場料 | 小中高生1人 | 200円 | |
テント | 1張1泊 | 2,000円 | |
持込テント | 1張1泊 | 1,000円 | |
宿泊施設 | 洋室1泊 | 500円 | 2段ベッド5組 |
宿泊施設 | 和室1泊(20畳) | 2,000円 | 一人当たりプラス300円 |
宿泊施設 | 和室1泊(32畳) | 3,000円 | 一人当たりプラス300円 |
寝具セット | 1泊 1組 | 400円 | 布団、毛布、枕 |
食器類 | 1泊1人分 | 100円 | 皿、コップ、スプーン、箸、他 |
炊事用具 | 1泊1品 | 200円 | ハンゴー、鍋、まな板、包丁、他 |
廃校遺産
尾寄崎分校が休校となったのは、1978年(昭和53年)のことです。
一部の建物は、さすがに年季を感じます。
1988年(昭和63年)に、万江小学校と統合され、廃校となりました。
周辺には集落がありますが、往時のにぎわいはありません。
放棄された農地が目立ちます。
集落の中を通って車でも行けますが、校内に駐車場はありません。
200メートルくらい下流に、広い駐車場が用意してあります。
歩行者用の吊り橋は、学校直通です。
キャンプ場として手が入っており、分校当時の面影が残るものは多くはありませんでした。
尾寄崎分校の場所
アクセス
住所をみると山田地区になっています。
山江村は大きく、山田地区と万江地区の2地区に分けられます。
尾寄崎分校の住所は山田ですが、行くには万江の谷を上ります。
人吉市内から万江川をさかのぼり、30分ほど進むと案内板がありますので、すぐわかります。
尾寄崎分校は、住所とすれば山田地区なので、山田小学校の分校でした。
行き来するのは万江地区のほうが便利なので、万江小学校と統合した、変わった経緯を持つ分校です。
水遊びスポット
九州自動車道は、この万江川沿いを走っています。
尾寄崎分校への曲がり角は、万江川と宇那川の合流点です。
このあたりは、水遊びスポットとして、暑くなると多くの人が集まってきます。
九州自動車道の高架橋が、屋根代わりになっています。
沿革
1909年(明治41年) | 山田尋常高等小学校尾寄崎分教場として創立 |
1941年(昭和16年) | 山田国民学校尾寄崎分教場へ改称 |
1947年(昭和22年) | 山江村立山田小学校尾寄崎分校へ改称 |
1978年(昭和53年) | 休校 |
1988年(昭和63年) | 山江村立万江小学校へ統合し廃校 |
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