尾寄崎分校

尾寄崎分校 キャンプ場として再生し30年

尾寄崎分校は、かつて熊本県球磨郡山江村にあった、山田小学校の分校です。

1990年(平成2年)に、廃校を利用したキャンプ場となっています。

尾寄崎分校

今では、尾寄崎キャンプ場というよび名が、定着してしまっています。

尾寄崎キャンプ場

分校全体が、キャンプ場として生まれ変わっています。

尾寄崎分校 校門

校舎の外観は学校なのですが、内部はキャンプ場です。

尾寄崎分校 玄関

和室、洋室合わせて5室が、宿舎みたいになっています。

尾寄崎キャンプ場 和室

収容キャパはなんと70人。

尾寄崎キャンプ場 洋室

大勢の団体でも利用可能です。

尾寄崎キャンプ場 テントサイト

運動場がテントサイトになっています。

尾寄崎キャンプ場 炊飯棟

持込テントは1,000円と格安です。

かまどと流し台

炊飯棟、シャワー、水洗トイレなど、キャンプ場としての設備が整備されています。

灯油ボイラー

灯油ボイラーがありますので、温水が使えます。

尾寄崎分校 校舎

キャンプ場情報

使用料の名称区分金額備考
入場料大人1人300円
入場料小中高生1人200円
テント1張1泊2,000円
持込テント1張1泊1,000円
宿泊施設洋室1泊500円2段ベッド5組
宿泊施設和室1泊(20畳)2,000円一人当たりプラス300円
宿泊施設和室1泊(32畳)3,000円一人当たりプラス300円
寝具セット1泊 1組400円布団、毛布、枕
食器類1泊1人分100円皿、コップ、スプーン、箸、他
炊事用具1泊1品200円ハンゴー、鍋、まな板、包丁、他
山江村観光交流サイト やまえNavi

廃校遺産

尾寄崎分校が休校となったのは、1978年(昭和53年)のことです。

校門の表札

一部の建物は、さすがに年季を感じます。

分校遺構
分校遺構

1988年(昭和63年)に、万江小学校と統合され、廃校となりました。

尾寄崎集落

周辺には集落がありますが、往時のにぎわいはありません。

耕作放棄地

放棄された農地が目立ちます。

集落の車道

集落の中を通って車でも行けますが、校内に駐車場はありません。

駐車場看板
駐車場

200メートルくらい下流に、広い駐車場が用意してあります。

吊り橋

歩行者用の吊り橋は、学校直通です。

吊り橋 分校側

キャンプ場として手が入っており、分校当時の面影が残るものは多くはありませんでした。

国旗掲揚台?
井戸

尾寄崎分校の場所

熊本県球磨郡山江村山田戊1116

アクセス

住所をみると山田地区になっています。

キャンプ場バス停

山江村は大きく、山田地区と万江地区の2地区に分けられます。

万江川

尾寄崎分校の住所は山田ですが、行くには万江の谷を上ります。

尾寄崎キャンプ場 案内板

人吉市内から万江川をさかのぼり、30分ほど進むと案内板がありますので、すぐわかります。

吐合橋

尾寄崎分校は、住所とすれば山田地区なので、山田小学校の分校でした。

吐合橋 表札

行き来するのは万江地区のほうが便利なので、万江小学校と統合した、変わった経緯を持つ分校です。

水遊びスポット

九州自動車道は、この万江川沿いを走っています。

万江川と宇那川の合流点

尾寄崎分校への曲がり角は、万江川と宇那川の合流点です。

水遊び場
万江川の流れ

このあたりは、水遊びスポットとして、暑くなると多くの人が集まってきます。

九州自動車道高架橋

九州自動車道の高架橋が、屋根代わりになっています。

沿革

1909年(明治41年)山田尋常高等小学校尾寄崎分教場として創立
1941年(昭和16年)山田国民学校尾寄崎分教場へ改称
1947年(昭和22年)山江村立山田小学校尾寄崎分校へ改称
1978年(昭和53年)休校
1988年(昭和63年)山江村立万江小学校へ統合し廃校

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