嵯峨里(さがり)観音は、相良三十三観音霊場の6番札所となります。
手入れが行き届いた小さなお堂です。
公民館前の観音堂
嵯峨里というのは、地形的に一段さがったところを意味しているといいます。
観音堂のある嵯峨里は、周辺より少しサガっていたのではなかろうか?
といわれています。
嵯峨里観音堂は、公民館前の敷地の一角にあります。
公民館は最近建替えられていますが、このとき観音堂も手直しされています。
小ぶりですが、とてもきれいなお堂です。
お堂のとなりには、1713年の庚申塔が残っています。
お堂の鰐口(わにくち)は1778年に奉納されています。
この場所が江戸時代から霊場だったことがわかります。
ご本尊
嵯峨里観音堂のご本尊は、十一面観音坐像となります。
厨子の中にお祀りしてあります。
ご本尊は江戸時代中期に造られたものです。
胎内には、1752年に豊前中津の仏師が彩色したことが記されています。
家を火災から守り、子どもの健康と幸せを守ってくださる、ありがたい観音さまです。
場所 人吉市下原田町字嵯峨里
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