幸脇小学校

幸脇小学校 民間会社が活用し雇用創出した閉校利用のモデルケース

幸脇(さいわき)小学校は、かつて宮崎県日向市にあった、公立小学校です。

日向市立幸脇小学校

閉校後の跡地は、民間会社と消防署が利用しています。

跡地利用の成功事例

日向市立幸脇小学校 美々津大橋

幸脇小学校跡地には、株式会社テレネット(東京都)が入居しています。

日向市立幸脇小学校 美々津大橋の標識

株式会社テレネットというのは、コールセンターを運営する会社です。

日向市立幸脇小学校 上り口

閉校して2年後となる 2018年(平成30年)には、「テレネット日向コールセンター」を開所しています。

日向市立幸脇小学校 青木商事保健センター、テレネット日向コンタクトセンター、テレネットキッズまん丸保育園の案内看板

株式会社テレネットは、同時に社内託児所を併設しています。

日向市立幸脇小学校 まんまる保育園の送迎車両

社員だけでなく地域の子供も受け入れる、まんまる保育園といいます。

日向市立幸脇小学校 上り口の石碑

100名を超える雇用創出につながっていて、小学校跡地利用のモデルケースといえます。

運動場には消防署

日向市立幸脇小学校 日向市消防署南分遣所の案内看板

また、かつての運動場には、日向市消防署南分遣所が建てられました。

日向市立幸脇小学校 平面に書かれた「笑顔でかわす交通安全」の文字

南分遣所も幸脇小学校が閉校した翌年から計画され、2020年(令和2年)に完成しています。

日向市立幸脇小学校 日向市消防署南分遣所

いずれも幸脇小学校閉校後、間を置かずに再利用が決まった好事例です。

立地

日向市立幸脇小学校

国道10号線沿いにあり、県北の主要都市から通勤圏内となります。

日向市立幸脇小学校から見た美々津大橋

耳川をはさみ、美々津港を見渡すことができる好立地です。

日向市立幸脇小学校 校門

宮崎空港からは1時間ほどかかるものの、交通インフラは比較的良いといえます。

日向市立幸脇小学校 門柱

それでも、地方の廃校に企業が入居し、雇用まで創出できる事例はレアケースです。

日向市立幸脇小学校 門柱

校内

日向市立幸脇小学校 体育館

公共施設とはいえ民間会社の敷地内であるため、さらっとながめてみました。

日向市立幸脇小学校 校舎

運動場の半分は、舗装された駐車場になっています。

日向市立幸脇小学校 体育館

自動車通勤される方の駐車場なのでしょうが、今日は休日なのであまり車はありません。

日向市立幸脇小学校 校章

運動場より一段上に、建物が並んでいます。

日向市立幸脇小学校 体育館

手前に体育館、窓が開けてあるので使用中かと思います。

日向市立幸脇小学校 体育館の玄関

玄関には「避難所」との表示があるので、避難所としての役割は残してあるようです。

日向市立幸脇小学校 校舎

RC構造3階建ての校舎、いや社屋です。

日向市立幸脇小学校 記念碑群

石碑が見えます。

日向市立幸脇小学校 創立100周年記念碑と閉校記念碑

大きな方が創立百周年記念碑で、小さな方が閉校記念碑です。

日向市立幸脇小学校 創立100周年記念碑の碑文

百周年記念碑の碑文です。

日向市立幸脇小学校 閉校記念碑

沿革

日向市立幸脇小学校 沿革碑
1877年(明治11年)天神神社にて授業開始
1887年(明治20年)校舎を新築し、幸脇尋常小学校とする
1909年(明治43年) 現在地へ移転
1923年(大正 12年) 幸脇尋常高等小学校へ改称
1941年(昭和16年)幸脇国民学校へ改称
1947年(昭和22年)岩脇村立幸脇小学校へ改称
1951年(昭和26年)日向市立幸脇小学校へ改称
2016年(平成28年)閉校

場所 宮崎県日向市大字幸脇 831

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