佐敷港フェリーのりば

佐敷港フェリーのりば かつて不知火海横断フェリーで上天草とを結んだ旅客港

佐敷港フェリー乗り場は、熊本県葦北郡芦北町にある港です。

かつては、上天草市龍ヶ岳町の大道港まで、フェリーで行くことができました。

佐敷港~大道港

不知火海横断フェリーというのは、上天草市と芦北町を結んでいた定期航路です。

文字通り、不知火海の真ん中を横切る、片道45分の航路でした。

もともとは一定の需要があり、民間会社がフェリーを就航させていました。

しかし、道路網の整備で旅客量が減少し、民間会社が撤退してしまいます。

1998年(平成10年)からは、第三セクターの、竜ケ岳観光開発が航路を引き継いでいました。

佐敷~大道航路にとって、逆風となる要因は以下の通りです。

1966年(昭和41年)天草五橋開通
1975年(昭和50年)天草五橋無料化
1980年(昭和55年)九州自動車道が八代ICまで開通
1998年(平成10年)九州横断フェリーが3セク化
2000年(平成12年)天草空港開港
2001年(平成13年)南九州西回り自動車道が日奈久ICまで開通
2004年(平成16年)九州新幹線開業
在来線が3セク(肥薩おれんじ鉄道)化

この間一般道路も改良が進み、陸路でのアクセスが飛躍的に改善されています。

2001年(平成13年)には、年間利用者が33千人でした。

2004年(平成16年)には、24千人まで減少してしまいました。

これに、燃料価格高騰が追い打ちをかけます。

2005年(平成17年)、ついに運航廃止が決まりました。

第二しらぬひ

第2しらぬひ

熊本大学 天草ミュージアム

「第二しらぬひ」というのは、不知火海横断フェリー廃止時に就航していたフェリーの名前です。

佐敷~大道航路を、1日5往復していました。

にらいかない – 第二しらぬひ
総トン数282トン
旅客定員350名

1989年(平成元年)に、広島県の土生(はぶ)商船の初代「第二かんおん」として進水しています。

1998年(平成10年)に、竜ケ岳観光開発が買取り「第二しらぬひ」として就航させたものです。

フィリピンで活躍する第二しらぬひ

フィリピンの旅・写真館+フィリピンに行こう、Piccのブログ

九州横断フェリーを引退した後も、フィリピン、ミンダナオ島のムカス・オザミスフェリールートで活躍しています。

フィリピンへ行った第二しらぬひ

フィリピンの旅・写真館+フィリピンに行こう、Piccのブログ

佐敷港

佐敷港(さしきこう)は別名、計石港(はかりいしこう)ともよびます。

佐敷というのは、芦北町になる以前の町名で、芦北町の中心部をなす地域です。

計石というのは、佐敷町のなかの地域名で、佐敷港のあるあたりをいいます。

いずれにしても地名です。

不知火海横断フェリーは、フェリー専用埠頭を使っていました。

現在は、芦北町のスクールバスの駐車場となっています。

場所 熊本県葦北郡芦北町計石2963-7

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