四家小学校は、かつて宮崎県都城市高城町にあった公立小学校です。
現在は、晨星興産という会社の工場となっています。
四家地区
四家は、旧高城町の北端にある地区です。
四家地区には、平家落人の伝説が残ります。
四家という地名の由来は諸説あります。
平家の末裔が4家あることから四家となったというのが有力説です。
他の諸説も平家落人伝説がからんでいます。
晨星興産アグリ事業部都城工場
晨星興産(しんせいこうさん)というのは、宮崎市清武町にある半導体メーカーです。
四家小学校跡では、 アグリ事業に取り組んでいます。
さつまいもの茎葉を原料として、ネオクロロゲン酸を生成する事業です。
ネオクロロゲン酸は、健康食品や化粧品などの原料に使われています。
さつまいもの葉は、ポリフェノールを多く含んでいます。
茎葉収穫専用のさつまいもを無農薬で栽培し、新芽から独自技術でポリフェノールを抽出します。
製品はポリフェミンパウダーといって、粉末状です。
遺構群
バイオメーカーなので機密情報の塊なのでしょうが、少し校庭に入らせてもらいました。
工場には近づいていませんので、ご容赦願います。
創立70周年記念碑は、新校舎落成記念碑を兼ねています。
裏の記念事業期成会の碑文ですが、要約すると70年間の沿革です。
閉校記念碑です。
キレイなカラー陶板石碑となっています。
校庭の南側には、送電鉄塔や民家が見えます。
四家小学校を中心に、世界を見据えた図です。
沿革
1873年(明治6年) | 蓑野東端の民家にて創立 |
1899年(明治32年) | 長野尋常小学校として現在地へ移転 |
1909年(明治42年) | 四家尋常小学校へ改称 |
1941年(昭和16年) | 四家国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 高城町立四家小学校へ改称 |
2006年(平成18年) | 都城市立四家小学校へ改称 |
2010年(平成22年) | 都城市立有水小学校へ統合 閉校 |
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