白木神社は、鹿児島県伊佐市にある神社です。
茅葺屋根の社殿は、室町時代に建てられた鹿児島県の有形文化財です。
仏教色帯びる境内
神門には仁王像が残りますが、一部は欠損しており、残る仁王像も頭部を損傷しています。
手水舎も懐かしい感じがにじみ出ますが、おどろくべきは社殿です。
九州南部でも類を見ない茅葺であり、お寺のお堂を思い起こさせます。
それもそのはず、社殿は1408年に建てられた、中世仏教建築物です。
鹿児島県では、数少なく貴重な建築物です。
由緒
1322 年、平家滅亡にさいし、平宗盛のひ孫・清祖が、白木観音像を守るため京都から薩摩国へ逃れました。
現地で泉寺院(のちの長福寺)を建て、白木観音像を安置したのがはじまりと伝わります。
白木神社は、江戸時代までは、白木山長福寺という寺院でした。
現在の社殿は、寺院時代に観音堂として建てられたものです。
1869年 (明治2年)の廃仏毀釈を逃れるため、神社となっています。
さらに安置されていた白木観音像は、難を逃れるため天草に避難させました。
1892年(明治25年)、観音像は天草から当社へ戻され、ご神体となっています。
ご祭神
白木姫尊(しらきひめのみこと)
ご神体の白木観音像は、古来から 「産婦の観音」として知られていました。
なんと産婦がお詣りすると、美女が生まれるといい伝えられます。
ご利益
- 安産
- 美女の子宝
- 子育て
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