巣ノ津屋洞窟遺跡というのは、宮崎県延岡市にある洞窟です。

山幸彦の岩屋と伝わり、パワースポットとして観光客が訪れます。
巨石の洞窟

巣ノ津屋洞窟遺跡は、2つの巨石が支えあっていて、真ん中が洞窟状になっています。

洞窟の入口には三角形の岩があり、自然にできたものとは思えません。

伝説によると、火遠理命(ほおりのみこと)、いわゆる山彦幸の岩屋だったといわれています。

神さん山

巣ノ津屋洞窟遺跡のある山は、神さん山とよばれています。

火遠理命(ほおりのみこと) はご誕生のさい、祝子川(ほおりがわ)の水を産湯に使ったという伝説から、祝子川の名がついたといわれます。

幼少期に住んでいたのが、巣ノ津屋洞窟というわけです。

神さん山の 「神」 は、火遠理命(ほおりのみこと)あるいは、父である瓊瓊杵命(ににぎのこと)ないし、母である木花咲郁姫命(このはなさくやひめのみこと)を指すのでしょう。

遺跡なのは、巨石群は自然に形成されたものではなく、神々が造り住んだ御所跡と考えられます。

所要時間

巣ノ津屋洞窟遺跡へ行くには、 急斜面に造られた200段の石段を登る必要があります。

まず、延岡市街から祝子川温泉美人の湯まで、車で約50分です。

しかも、この祝子川沿いを進む、宮崎県道207 号線岩戸延岡線は道が細いです。

とはいえ、路線バスも走っていたというので、荒れてはいません。

美人の湯から神さん山の登山口までは500m程度です。

神さん山の登山口下の駐車場からは、急斜面の石段ですが、徒歩約10分で巣の津屋洞窟遺跡です。

大崩山

巣ノ津屋洞窟遺跡の正面にある大岩越しに見えるのが、大崩山(おおくえやま 1643.3m)です。

その名は、連なる風化した花崗岩が崩れたように見えるためといわれています。

全国から登山愛好者が集まる魅力的な山なのですが、健脚者向けです。

大崩山登山口から頂上へ行くには、往復8~10時間必要といいます。


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