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日本遺産

植深田観音堂 崖のような急斜面の上の観音さま

植深田観音は、相良三十三観音霊場20番札所です。本来の参道は、観音堂正面の石段です。しかし、石段は崖のような急斜面に作られています。そのうえ石段が摩耗していて危険なため、現在は通行禁止となっています。観音堂には西側(石段に向って左側)から迂回して入るようになっています。

土屋観音堂 人吉城乗っ取り事件で人吉城を去った相良尭頼を弔う一乗寺跡の観音様

土屋観音堂は相良三十三観音霊場の31番札所となります。一乗寺は江戸時代が終わるまで続きましたが、明治維新後廃寺となりました。寺院には観音堂と古塔碑が残りました。これが現在の土屋観音堂です。鎌倉時代の聖観音菩薩坐像と平安時代の地蔵菩薩立像が安置されています。

多良木相良氏関連史跡 相良家700年以前の歴史

最初に人吉球磨地域に入国したのは多良木荘の相良頼影であり、もともとの相良家の宗家(そうけ・本家)は多良木相良家でした。相良氏が最初に当地へ入ったルーツが多良木相良氏関連の史跡で確認できます。残念ながら、球磨川の改修工事で頼影館の建物は現存しません。

岩屋熊野座神社 岩穴の霊場前にたたずむ

岩屋熊野座神社は、熊本県人吉市にある、国指定の重要文化財です。国の重文となるほど文化的価値が高く評価されています。鳥居、社殿、そして立地の3点に、他にはない特徴がみられます。相良家初代長頼が建てて以来、人吉藩としても重要な位置づけにありました。

須恵阿蘇釈迦堂 平安時代からの壮大な聖域

球磨郡最古の寺院「平等寺」のご本尊を収蔵する須恵阿蘇釈迦堂。古くに平等寺は本堂のほかに薬師堂、地蔵堂などがあり壮大だったといいます。あたりには、阿蘇神社、護王神社、山王神社の3社があり、一帯は一大聖域をなしていたと伝えられています。

秋時観音堂 「ぼけ封じ」にご利益

秋時観音 (あきときかんのん) 堂は相良三十三観音霊場の30番札所になります。秋時観音は「ボケ封じ」にご利益があることで有名です。また、観音様がご開帳される秋の彼岸には、健康祈願に多くに人が訪れます。妊婦や家畜を守ってくださることでも有名です。

宮原観音堂 修復で本来の桃山様式の姿を取り戻す

宮原(みやはら)というのは宮原観音堂があるあたりの地名です。一時期は岡原観音堂とよんでいましたが現在は旧来からの呼称、宮原観音堂とよんでいます。相良三十三観音霊場の29番札所となっています。相良三十三観音廻りは日本遺産人吉球磨の構成文化財38番となっています。