高千穂神社は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社です。
天孫のご居宮、高千穂の総社です。
神話の里高千穂の総社
天孫降臨の地とされる高千穂は、日本神話でもおなじみの場所です。
そして、日向三代のご居宮・高千穂宮が置かれた地とされています。
阿蘇山の大噴火による火砕流で埋まった九州山地の谷は、五ヶ瀬川の浸食により、深い谷を作り出しています。
高千穂は、神秘的な風景と相まって幻想的な雰囲気が漂っています。
その高千穂の神社を束ねた総社が、高千穂神社です。
境内の様子
鳥居をくぐると長い参道をイメージしていましたが、あっという間に石段が見えてきます。
手水舎
りっぱな手水舎と手水鉢です。
となりにあるのは、先代の手水鉢です。
何と書いてあるかはよくわかりませんでしたが、歴史を感じるには十分です。
石段
大きな石灯籠と狛犬が風格を醸し出します。石段の上には社殿が見えます。
参拝するには、駐車場からそんなに歩く必要はありません。
石段を登りきると、両脇の石祠が門番をしています。
社殿
高千穂は、九州でも有数のパワースポットといわれています。
高千穂にふさわしい風格を持つ拝殿です。
そして見事な、木造建築の脇殿です。
そして本殿は国指定の有形文化財となっています。
本殿向って右側には、三毛入野命(みけねのみこと)の鬼八退治にまつわる、見事な彫像を見ることができます。
境内社
拝殿向かって左側の社殿は、荒立神社と四皇子社です。
荒立神社は、導きの神であり芸能の神さまです。
四皇子社は、神武天皇とその兄弟神をまつります。
その他の建造物
駐車場から直通する参道側の手水鉢です。
高千穂神社の神楽殿です。
11月22日から23日の、「神話の高千穂夜神楽まつり」では、夜を徹して神楽が奉納されます。
神符授与所です。
狛犬
高千穂神社は、鎌倉幕府からの信仰が厚かったといわれています。
鉄製の拍犬は、源頼朝公より寄進されたものと伝わります。
高千穂神社の国重文の鎌倉時代の鉄製狛犬。本殿のガラス戸越しにしか見えず、かつ手を伸ばしてやっと見える位置にあるので、どうしても盗撮ぽくなります。見えやすい所に移動してくれないかな(笑) pic.twitter.com/JEPW73RTkl
— Aratashi (@nexteps) May 6, 2014
秩父杉
源頼朝公は、秩父(埼玉県)の豪族、畠山重忠公に高千穂神社を代参させています。
鎌倉時代、重忠公手植えの杉は、秩父杉と名付けられました。
推定樹齢は800年、境内の古木のなかでも、ひときわ大きなご神木です。
夫婦杉
夫婦杉というのは、社殿向かって左手にある、2本の大杉のことです。
意中の人と手をつないで3周すると、夫婦円満、家内安全、子孫繁栄という3つの願いが叶うと伝えられています。
鎮石
鎮石(しずめいし)は、社殿の右側にある、垂仁天皇の勅命で社殿を創建した時に使われた古石です。
鎮石に祈ると、個人の悩みから、世の乱れまで一切が鎮められると伝わります。
主祭神
高千穂皇神
高千穂皇神(たかちほすめがみ)というのは、日向三代と配偶神の総称です。
- 天津彦瓊瓊杵尊(あまつひこににぎのみこと) + 木花開姫命(このはなさくやひめのみこと)
- 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと) + 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
- 鵜草葺不合尊(うがやふきあえじのみこと) + 玉依姫命(たまよりひめのみこと)
十社大明神
十社大明神(じゅっしゃだいみょうじん)というのは、神武天皇の皇兄・三毛入野命(みけねのみこと)と妻子神9柱のことです。
- 三毛入野命(みけねのみこと)
- 鵜目姫命(うのめひめのみこと)
- 御子太郎命(みこたろうのみこと)
- 二郎命(じろうのみこと)
- 三郎命(さぶろうのみこと)
- 畝見命(うねみのみこと)
- 照野命(てるののみこと)
- 大戸命(おおとのみこと)
- 霊社命(れいしゃのみこと)
- 浅良部命(あさらべのみこと)
ご利益
- 縁結び
- 夫婦円満
- 所願成就
- 農産業
- 厄祓
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