鷹子神社(たかのこ)神社は、鹿児島県薩摩川内市にある神社です。
清浦ダム湖の夢かけ橋を渡って行く、鷹の子岳の登山口に鎮座します。
埋没鳥居
鷹の子神社へ行くには、清浦ダムのダム湖を見ずに行くことはできません。
国道326号線沿いに駐車すると、ダム湖にかかる夢かけ橋を渡って行きます。
夢かけ橋の渡り口に、鳥居が埋まっています。
清浦ダムができる前に、参道の入口にあった鷹子神社の鳥居です。
腹五社神社や牛根麓稲荷神社の埋没鳥居が、桜島の大正噴火で埋まった話は有名です。
一方、鷹子神社の埋没鳥居は、清浦ダムの建設工事で埋まったものといわれています。
清浦ダムは、鹿児島県薩摩川内市入来町にあるダムです。 国道328号線沿いにある、防災専用ダムとなります。 防災ダム 清浦ダムの目的は、下流域 200ha の農地・農作物・農業施設の洪水被害[…]
腹五社神社は、鹿児島県鹿児島市黒神町にある神社です。 桜島の黒神埋没鳥居といったほうが、知名度が高いかもしれません。 黒神埋没鳥居からは、桜島大噴火のパワーが伝わってきます。 桜島の大正大[…]
牛根麓稲荷神社は、鹿児島県垂水市にある神社です。 桜島の大正噴火により埋没した鳥居が現在も残っています。 黒神だけではない牛根麓埋没鳥居 埋没鳥居といえば、桜島島内にある腹[…]
鷹の子岳
鷹子神社は、鷹の子岳 (422.1m)の山腹に鎮座し、参道は鷹の子岳の登山道を兼ねています。
頂上部が尖った特徴的な形は、さつまのマッターホルンとよぶものもいます。
山の形状からしても、急登となることが想像できます。
登山道は社殿の裏から続いていて、鷹の子岳に登る人は、鷹子神社でお参りしてから登っています。
由緒
ある日3羽の鷹の子が飛んできて、一帯にいた毒ヘビを食べ尽くしました。
おかげで、人が住めるようになり集落ができたと伝わります。
旧来は鷹の子大権現と称し、入来郷で崇敬を集めています。
風水を支配する平和の神とされる一方で、中世には軍神として各地から参拝客を集めたといいます。
明治時代になると清浦神社と称しますが、 大正時代には鷹子神社へ改めています。
現在まで、大馬越地区の産土神として尊信されています。
ご祭神
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
- 奇稲田姫(くしいなだひめ)
- 大物主神(おおもにぬしのかみ)
1917年(大正6年)には、山の神・大山祇神(おおやまつみのかみ)を合祀していて、登山者の安全を祈願します。
ご利益
- 家内安全
- 商売繁盛
- 交通安全
- 縁結び
- 安産
関連記事
【関連記事】清浦ダム 右岸を快走国道が走るマイナー観光スポット
【関連記事】腹五社神社 桜島大正大噴火の威力を現在に伝える黒神埋没鳥居
【関連記事】牛根麓稲荷神社 大隅半島にある桜島の噴火で鳥居が埋まった神社
【関連記事】大隅国・薩摩国神名帳令和版 鹿児島県の神社一覧表