竹山神社は、鹿児島県指宿市山川にある神社です。
近くに行くと海の方に見える、尖がった岩山が目印です。
スヌーピー山といわれる竹山
竹山は、阿多カルデラの外輪山にあたる天を突くような岩山です。
シラス地質の土壌で浸食を免れたのは、竹山の内部が火山活動によってできていたためです。
天狗伝説の残る霊山で、昔から信仰の対象になっていました。
第二次世界大戦のころは、武運の神として出征兵士が参拝していたといいます。
当時は武運を祈るために「武山神社」と改称されていました。
©PNTS
スヌーピーが寝ころんだような山といわれるようになったのは最近のことです。
見慣れぬ石灯籠のある参道
一の鳥居から二の鳥居まで、約350mの参道が続きます。
二の鳥居までは、車で行くことができます。
駐車場からは徒歩になります。
二の鳥居からは、少しだけ参道を歩きます。
参道はコンクリートで舗装されています。
辺りはソテツの自生地です。
国の天然記念物に指定されています。
参道の石灯籠は、とても珍しい形です。
須弥山形(しゅみせんがた)の石灯籠で、仏教の山岳信仰の遺構です。
天狗が出没しそうな境内
しばらく歩くと社殿前の鳥居が見えてきます。
竹山に登る方は直進です。
山頂まで登れるはずですが、とても危険そうな山です。
ロッククライミングでもやる方ならまだしも、素人が登れそうには見えませんでした。
まさに天狗が住んでいそうです。
その昔は、修験道の修行場でした。
社殿がある場所は、もともと大漁航海の守り神「山川石の祠」があった聖地です。
ご祭神
- 手力男命(たちからおのみこと)
- 須佐之男命(すさのをのみこと)
- 猿田彦命(さるたひこのみこと)
ご利益
- 航海安全
- 大漁満足
- 天下泰平
- 五穀豊穣
- 家内安全
- 子孫繁栄
神社に行くとき見える山川地熱発電所
山川地熱発電所は、竹山のすぐそばにある九州電力が運営する発電所です。
周辺には、開聞岳や池田湖など火山性の地形となっています。
江戸時代以前は、高温の温泉や噴気口が点在し、危険な場所とされていました。
最近は観光開発がすすみ、一帯には多数の温泉群があります。
山川発電所で出力 30,000kwの地熱発電 を行っています。
また、系列の山川バイナリー発電所で 4,990kwの発電を行っています。
発電所内には山川発電所展示室があります。
しかし残念なことに、新型コロナウイルスのため 2020年3月28日以降、休館中です。
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