照日神社は、鹿児島県曽於郡大崎町にある神社です。
展望台の上からは、大隅半島の風景を一望できます。
由緒
照日神社のはじまりは、1688年に、荒佐野住民が摂津国(現在の大阪市北部)から移住する際、伊勢神宮を勧請したものです。
当時、原野であった荒佐野を開拓するうえでの守り神です。
以来、永らく伊勢神宮と称していましたが、明治8年に照日神社と合祀されたことから、照日神社へ改称しています。
大崎町の村社です。
境内
手水舎
手水舎です。
手水鉢です。
先代の手水鉢です。
砲弾
社殿前の石段にある砲弾です。
拝殿
拝殿です。
横から見た拝殿です。
本殿
本殿です。
ご祭神
- 天照大神(あまてらすおおかみ)
- 豊受大神(とようけのおおかみ)
- 春日大神(かすがのおおかみ)
- 八幡大神(はちまんのおおかみ)
- 熊野大神(くまのおおかみ)
- 住吉大神(すみよしおおかみ)
ご利益
- 五穀豊穣
- 無病息災
- 縁結び
展望台
境内にある展望台は、ファームポンドの上につくられています。
ファームポンドというのは、農業かんがい用水をためておく設備のことです。
照日神社の展望台になっているのは、曽於南部土地改良区の野方ファームポンドです。
農業用水は、鹿屋市の輝北ダムからパイプラインを通して送られています。
獅子隈観音堂
鳥居の横にある観音堂には、獅子隈観音が安置されます。
大唐国(現在の中国)から、琉球国(現在の沖縄県)へ授けられたていた観世音菩薩像です。
1609 年に、琉球王より薩摩藩主へ贈られています。
さらに、1733年の島津藩主より、荒佐野へ贈られたものです。
1742 年に観音寺が開山、現在地(獅子隈)に観音堂が建てられました。
獅子隈観音は、大隅一円で信仰されていました。
観音堂は廃仏毀釈で一旦は失われましたが、明治21年に改めて建てられています。
夫婦杉
お堂の前には、観音堂造立時に植えられたという、二本の杉の大木がありました。
いつしか、「夫婦杉」とか「親子杉」とよばれていました。
2002年(平成14年)の台風で片方が倒れたことから、伐採されてしまいました。
境内社
轟神社
轟神社は、1689年に摂津国から勧請し、西谷集落にあった神社です。
1965(昭和40年)に、現在地へ遷座しています。
ご祭神は、水波能売命(みずはのめのみこと)、水の神さまです。
稲荷神社
稲荷神社は、もともとは1915年(大正4年)に、現在照日神社の展望台のある丘で創建しています。
ファームポンドがつくられたことにより、現在地へ移転しています。
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