瓜田ダムは、宮崎市高岡町にある防水ダムです。

ダム湖でウォーキングした後は、温泉も楽しめる観光要素の充実したスポットです。
穆佐城?

ダムの左岸側にはお城?があります。

瓜田ダムの上流には、日向三高城のひとつ、穆佐城(むかさじょう)がありました。

お城風の建物は、瓜田ダムの管理棟です。

瓜田ダムの管理所は、この穆佐城をモデルとして造られています。

1階はトイレと瓜田ダム資料館になっています。

資料館では、瓜田ダムの目的や建設経緯を調べることができます。

宮崎市街からほど近く、ダム周辺も公園として整備されています。

アクセス道も整備されているので、観光地として訪れる人もいます。

この日は、若い人たちも来ていました。

ダム湖は周囲 3.6kmで、車でも一周することができます。

防水ダム

瓜田ダムの主目的は、下流域で発生していた洪水防止です。

放水ゲートは開閉式ではなく、自然越流式です。

平常時は、堤体中ほどの常用洪水吐から流入量と同量を放流しています。

こうすることで、自然に河川維持ができます。

流入量が増えて、常用洪水吐から水がはけ切らなくなると、自然に貯水がはじまります。

満水になると堤体上部の非常用洪水吐から自然に越流します。

こうすることで、下流域の流量のピークをカットする役割を果たします。

高度なことはできませんが、シンプルながらもキッチリ仕事をこなす仕様になっています。

ダム本体

堤頂部へ車で入ることはできませんが、歩いて通行できます。

堤頂部は公園の歩道的位置づけなのか、平面に切った石が敷き詰められています。

瓜田ダムは、大淀川の支流「瓜田川」の名を冠しています。

ダム直下にも東屋があり、堤体を見上げることができます。

ただし、行くには若干の「ヤブ漕ぎ」が必要です。
ダム湖

瓜田ダムのダム湖は、堤体に対して水平方向に形成されているのが特徴です。

これは、瓜田川とその支流の合流点にダムがつくられているためです。

ヘラブナ釣りを楽しめます。

ブラックバスの釣果報告もありますが、比較的新しいダムなのでサイズは小ぶりです。
高岡やすらぎの郷

高岡やすらぎの郷というのは、旧高岡町が誇る温泉施設です。

宮崎市街から車で30分かからないので、地元の人だけでなく市街からも多くの人が訪れます。

瓜田ダムのすぐ下流にあるので、ダムの行き帰りには、いやでも目に入ります。

瓜田ダムよりもはるかに集客している、温泉施設です。

毎週木曜日は、定休日となっています。
諸元
名称 | 瓜田ダム |
場所 | 宮崎県宮崎市高岡町小山田 |
水系 | 大淀川 |
河川 | 瓜田川 |
型式 | 重力式コンクリート |
事業者 | 宮崎県 |
施行者 | 日本国土開発・奥村組・日成大淀 |
ダム湖 | ー |
目的 | 洪水調節/河川維持用水 |
最高出力 (発電) | ー |
堤高 | 42.0m |
堤頂長 | 160.4m |
堤体積 | 100千㎥ |
流域面積 | 4.4㎢ |
湛水面積 | 7ha |
総貯水容量 | 720千㎥ |
有効貯水容量 | 620千㎥ |
着手/竣工 | 1970/1998 |
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