高千穂歓迎オブジェというのは、宮崎県高千穂町にある、訪れる人々を歓迎するオブジェです。

「いらっしゃい」的な表情とパフォーマンスが、人目を惹きます。
熊本と宮崎の県境

阿蘇から国道325号線を使って高千穂町へ向かうと、道端に2柱の神像が現われます。

河内郷大橋のところで、宮崎県道8号竹田五ヶ瀬線と交差しています。

このルートは、藩政時代に肥後国(現在の熊本県) と、日向国(現在の宮崎県) を結ぶ日向往還でした。

国境の関所が置かれたのがこのあたりで、昔から高千穂の入口でした。

オブジェを見ると、神話の聖地・高千穂へ来た感が高まります。

2体のオブジェ

オブジェは2つあり、どちらも高千穂町の天岩戸神社に伝わる神話にもとづく神さまです。

闇に包まれた世界に、光を取戻すため重要な役割を果たしています。

この地方に伝わる神楽でも登場し、おなじみの神々です。

高千穂歓迎オブジェとして、ふさわしい2柱となります。

河内公民館青壮年部の方々の手造りで、少し愛嬌があるのは歓迎している証拠です。

手力男神(たぢからおのかみ)

天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れたさい、顔をのぞかせた隙に扉を開け放った神さまです。

頭上に抱える岩は、天岩戸の扉です。

オブジェは決して威嚇しているのではありません。 歓迎しています。


天鈿女命(あめのうずめのみこと)

天照大御神が天岩戸に隠れたさい、外でおもしろおかしく踊りを舞い、扉を開けさせた神さまです。

芸能を司る女神とされます。

一見、無表情にも見えますが、内心はとても歓迎しています。



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