山崎中学校は、かつて鹿児島県さつま町にあった公立中学校です。
2019年(平成31年)に開校したばかりであり、校舎が残されています。
町内4中を統合し閉校
さつま町では、児童数の減少から町内4中学校の1校統合が決まっています。
山崎中学校 | 旧山崎町 |
宮之城中学校 | 旧宮之城町 |
鶴田中学校 | 旧鶴田町 |
薩摩中学校 | 旧薩摩町 |
2019年(平成31年)に、新宮之城中学校を開校しました。
山崎中学校では、72年間の歴史の中で、約4,500名を送りだしています。
女子バレーボール部
晩年には、全校生徒30名ほどの小規模校でしたが、女子バレーボールの強豪校でした。
平成30年度の総合体育大会では、県大会で優勝を果たし、九州大会へ進んでいます。
生徒会スローガンは「ふて学校に負くんな」でした。
県外の人が見ると、ちょっと何いっているのかわからないかもしれませんが、鹿児島弁で「大きな学校に負けるな」という意味です。
女子バレーボール部は、そのスローガン通りの活躍をみせていました。
当時のメンバーは進学先で活躍し、全国で知られる選手に成長しています。
そして伝統は、新宮之城中学校へ引き継がれています。
校内
校舎は鉄筋コンクリート2階建てで、大きくはありません。
しかし、全校生徒がそこ20名~30名だったとしたら、絶対に持て余す規模です。
以前は生徒数が多かったことがわかります。
仮に女子が半数いたとして15名です。
チームスポーツでは、単独校で試合に出るのもままならなかったはずです。
普通に考えれば、地区大会だけでも勝ち進むのは難題です。
県中優勝は、奇跡の偉業としかいいようがありません。
訪れた時期はイチョウの葉が散り、黄色いじゅうたんが敷かれたようでした。
創立50周年記念碑の「眉あげて見よ」という碑文は、はじめて見る言葉です。
閉校記念碑を見て、校歌の1フレーズ目ということがわかりました。
校歌は、「少年少女の時は短く、悔いのないように過ごさなければならない」ことを教えてくれます。
すばらしい歌詞です。
沿革
1947年(昭和22年) | 山崎村立山崎第一中学校として創立 |
1949年(昭和24年) | 山崎村立山崎中学校へ改称 |
1953年(昭和28年) | 山崎町立山崎中学校へ改称 |
1955年(昭和30年) | 宮之城町立山崎中学校へ改称 |
2005年(平成17年) | さつま町立山崎中学校へ改称 |
2019年(平成31年) | さつま町立宮之城中学校を新設統合 |
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