有明小学校は、かつて鹿児島県肝属郡肝付町にあった町立小学校です。
肝付町発足前は高山町の小学校でした。
肝付町
肝付町は2005年(平成17年)に、高山町と内之浦町が合併してできた町です。
旧高山町と旧内之浦町は、標高800mの肝属山地(通称:国見山)に遮られていました。
両町を結ぶ国見トンネルが開通したのは、合併の3年前となる2002年でした。
トンネルの開通により、両町の所要時間は 20分短縮されています。
旧高山町は、戦国時代まで大隅国を支配していた、肝付氏の本拠地であり大隅国の中心地でした。
一方、旧内之浦町には、1963年に内之浦宇宙空間観測所が開所しています。
ロケットの打ち上げ基地として脚光を浴びるようになります。
現在もJAXA の現役施設であり、宇宙科学資料館には観光施設として知られています。
校内
有明小学校があるのは、波見地区です。
志布志湾の南岸にあたる海岸沿いで漁業の盛んな地域です。
有明小学校は、国道448号線から坂を上った山裾にある小学校です。
校庭の先は、志布志湾です。
閉校は2014年(平成16年)です。
しかし、2004年(平成16年)から休校していました。
校舎は現存しています。
玄関前の校章です。
広い校庭と2階建て校舎があるのは、かつてそれなりの児童が通っていた証です。
ところどころに歴史を感じさせる構造物が残されています。
ガラス越しに、校舎の中も少し見せてもらいました。
おそらく休校前からある、盾やトロフィーそれから写真です。
写真は色あせて、ほとんど見えませんでした。
プールは校舎側の坂を下ったところです。
訪れた日は休日でしたが、県内の多くの小学校で運動会が開催される日です。
プールの横には、児童を波野小学校へ送迎するスクールバスが待機していました。
沿革
2004年(平成16年) | 休校(児童は肝付町立波野小学校へ編入) |
2005年(平成17年) | 肝付町立有明小学校へ改称 |
2014年(平成26年) | 閉校 |
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