阿蘇山上ドライブインというのは、かつて阿蘇山頂広場にあった商業施設です。
![阿蘇山頂ドライブイン](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中岳火口を訪れたことにある人なら、必ず目にしています。
阿蘇山頂広場
![阿蘇山頂広場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
阿蘇山頂の観光開発は、1956年 (昭和31年) の、阿蘇登山道路の供用開始にはじまります。
![阿蘇山上ターミナル](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
阿蘇山頂広場は、阿蘇山公園道路の起点で、阿蘇山上ターミナルのある、中岳火口への玄関口です。
阿蘇山ロープウェー – Wikipedia
かつては、阿蘇山ロープウェイの火口西駅があり、年間 100万人が訪れる阿蘇観光の一等地でした。
![阿蘇山頂ドライブイン 3階建て部分](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
長年にわたり阿蘇山頂広場で営業していたのが、阿蘇山頂ドライブインです。
![阿蘇山頂ドライブイン 全景](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ドライブイン
![阿蘇山頂ドライブイン 2階と3階](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1階にはお土産売場と休憩コーナー、2階はレストランとジンギスカン専用ホールでした。
![阿蘇山頂ドライブイン 1階](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
さらに3階もホールで、収容人数は1000人といわれています。
![阿蘇山頂ドライブイン 2階建て部分](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
昭和時代は団体旅行が主流であり、これに対応する大施設が必要でした。
![阿蘇山頂ドライブイン 2階](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
レストランのメニューも、溶岩石焼定食や火口焼きなど中岳火口にちなむネーミングだったといいます。
![阿蘇山頂ドライブイン 1階](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
また、だんご汁や高菜ピラフなど、郷土料理や特産品を素材にした料理も用意されていました。
![阿蘇山頂ドライブイン](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
レストキャビン火の国茶店
![レストキャビン火の国茶店 (ひのくにさてん)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
阿蘇山上ターミナル側の建物は、レストキャビン火の国茶店 (ひのくにさてん)でした。
![レストキャビン火の国茶店 (ひのくにさてん)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
こちらはレストラン & 喫茶となっていて、メニューも豊富でした。
![レストキャビン火の国茶店](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
人気メニューはちゃんぽんで、「開業以来変わらない味」というのが売り文句でした。
![阿蘇山火口シャトルバス乗り場跡](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
2020年 (令和2年) の、阿蘇山火口シャトルバスの運行開始時には、発着所として利用されています。
![レストキャビン火の国茶店跡](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
2021年 (令和3年)には、阿蘇山上ターミナルの完成で、再び空きビルに戻っています。
![阿蘇山上ターミナルと火の国茶店](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
火山活動の活発化
![阿蘇山公園有料道路料金所へ登る道](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
2014 年 (平成26年)、 中岳の噴火警戒レベルが2へ引き上げられ、火山活動が長期化したことで事態が一変しています。
![阿蘇山頂ドライブイン 側面](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
火口への入山が規制され、観光客が訪れなくなりました。
![阿蘇山頂ドライブイン 全景](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
2016 年 (平成28年)には、熊本地震に見舞われたうえ、中岳が噴火し阿蘇山頂広場の施設も大被害を受けています。
![レストキャビン火の国茶店跡](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
火口付近への入山規制は、2018年(平成30年) まで続くことになります。
![阿蘇山上広場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中岳火口に最も近い立地なのは、特権的な優位性であると同時に、大きなリスクを持つ諸刃の剣です。
![阿蘇山公園有料道路進入口とレストキャビン火の国茶店](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
コントロールできない自然の驚異の前で、一世を風靡した施設もなすすべなく、ただ佇んでいるように見えます。
![レストキャビン火の国茶店の建物](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![阿蘇の草原と放牧される牛](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
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