茶ばっけん丘というのは、鹿児島県南九州市にある景観地です。
日本一のお茶の生産地・鹿児島県の、一面に広がる茶畑を見下ろします。
茶畑と開聞岳
鹿児島ゆかりの皆様。お茶の生産量だけでなく、この風景も売り出してみませんか?それが鹿児島茶の応援にも繋がると思うのです。※南九州市知覧町の茶ばっけん丘より pic.twitter.com/KEf23aREeg
— 鹿児島よかもん再発見! (@kagoshima8408) May 31, 2020
よくSNS投稿で、茶畑と開聞岳の風景を見かけます。
その撮影地こそが、茶ばっけん丘です。
訪れた時は、いちばん眺めたい方向が逆光なうえ、かすんでいます。
残念なことに、 イメージ通りの写真は撮れませんでした。
高塚丘
茶ばっけん丘は、本来は高塚丘という名称です。
高塚丘や高塚山というと、全国各地に同名のスポットがあります。
観光スポットとして認知されるには、独自の覚えやすい名称が必要です。
地元では、立山丘(たっちゃまおか)という通称でよばれています。
しかし 「茶畑の丘」 なので、転じて 「茶ばっけん丘」 という通称がつきました。
全国唯一のスポット名で、しかもお茶畑をながめる丘がイメージできます。
360°のパノラマ
茶ばっけん丘の景色は、開聞岳だけではありません。
北側には霜出の町が見えます。その先が知覧の中心部です。
東を向けば茶畑の先に開聞岳が見えるはずです。
南側には薩南海岸が見えています。
西側にも茶畑があります。
ほぼ360度の風景を楽しむことができます。
有名な景観地
開聞岳がかすみ, 逆光の時間帯にもかかわらず、次々と茶ばっけん丘には車が来ます。
茶ばっけん丘が近づくと、目印となる行政無線のアンテナ目掛けて、細い農道を何度も切り返しています。
駐車場の車を見ると、他県ナンバーやレンタカーが半数を占めています。
観光地としての認知度は高めなことがわかりました。
おそらく、新緑の季節に訪れると、お茶の緑と空の青のコントラストが鮮やかでしょう。
ただし、お茶摘みの時期と重なるため、農作業のジャマにならないようにしましょう。
茶ばっけん丘へのアクセス道は、北側の案内看板から入るのが正解です。
知覧茶
知覧茶というのは、旧知覧町(現在の南九州市)で採れるブランド茶です。
知覧は、鹿児島県の中でも古くから有名なお茶の生産地です。
全国の日本茶のうち15%くらいを知覧で生産しています。
関連記事
【関連記事】眺めの良い退避路 南薩縦貫道から茶畑と開聞岳をながめる景観地
【関連記事】知覧武家屋敷庭園 藩制下の姿を色濃く残す美しい町並み
【関連記事】知覧平和公園 英霊たちの博物館・特攻平和会館と知覧飛行場の遺構群
【関連記事】番所鼻自然公園 伊能忠敬も絶賛した開聞岳を望む頴娃の絶景スポット