オシリカジリムシ発見の地というのは、鹿児島県出水市にある新種の甲殻類が発見された場所です。
オシリカジリムシは架空の生物ではありません、鹿児島県に実在していました。
オシリカジリムシ
2021年(令和3年)、出水市の福ノ江海岸で採取されたハゼの仲間「チワラスボ」のお尻に、小さな甲殻類がくっついていました。
体長1.3mmの甲殻類は、これまでみつかったことがなく、新種の大発見でした。
不知火海(しらぬいかい)でみつかったため、学名は「コレフトリア・シラヌイ」として登録されます。
和名については、魚のお尻にかみついていたことから、「オシリカジリムシ」と命名されています。
発見者 | 鹿児島大学大学院農林水産学研究科 | 是枝怜旺(れお)さん |
命名者 | 鹿児島大学理学部 准教授 | 上野大輔さん |
新種なのに、どこかで聞いたことがあるような名前です。
おしりかじり虫
おしりかじり虫というのは、NHKみんなのうたで放送されていた、大人気曲です。
おしりかじり虫の放送がはじまると、幼稚園児や小学校低学年の子供たちの間で話題となります。
すると、子供たちの母親や若い女性に注目され、異例の大ヒットとなっています。
NHK を抜け出し、民放の歌番組で放送されたという記録が残っています。
初放送は、2007年 (平成19年) 。もちろん放送当時、新種の甲殻類 「オシリカジリムシ」は発見されていませんでした。
作詞 | うるまでるび |
作曲 | うるまでるび 松前公高 |
命名の際、鹿大の上野準教授はNHKと「うるまでるびさん」に許可を得ています。
新種発見を発表したさいは、ネット上で一時話題となっていました。
おしりかじり虫の生態は?
おしりかじり虫は、世知辛い世の中を 「おせっかい」によって元気にしようとする妖精です。
本人は気付いていませんが、お尻をかじられた人はなぜか元気になるという効能があります。
あらゆる人のおしりにかじりつき、笑顔にしていきます。
都会の人のお尻は苦くて性に合わないらしく、かじった後スクランブル交差点で倒れてしまいます。
布団に寝込んで治療した結果、復活しています。
「おしりかじり虫」の作者うるまでるびさんも、架空のキャラクターが実在生物となることに、びっくりしていたといいます。
甲殻類「オシリカジリムシ」は、メスの1個体が知られているのみです。
福ノ江海岸
福ノ江海岸は、不知火海に広がる海岸です。
干潟が広がり、大潮の干潮にはマテガイが採れるといわれます。
すこしだけ、小次郎川をさかのぼると福ノ江樋門があります。
福ノ江樋門の琴平神社側に、オシリカジリムシ発見の地の案内看板が立てられています。
オシリカジリムシ発見の地が見通せます。
案内看板の絵は、ふくのえこども園の園児のみなさんが書いたものです。
場所
案内看板 | 鹿児島県出水市汐見町1074 |
発見の地 | 鹿児島県出水市汐見町982 |
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