箱崎八幡神社は、鹿児島県出水市にある神社です。
境内のあちこちには、ツルと鈴が鈴なりです。
![箱崎八幡神社 扁額](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一度訪れたら記憶に残ること請け合いです。
筑前国筥崎八幡宮と同神
福岡市東区にある筥崎(はこざき)八幡宮と同名なのが気になるところです。
調べてみると、出水市に箱崎なる地名はありません。
![箱崎八幡神社 社務所](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
島津家の始祖・島津忠久公が、鎌倉から薩州へ向かう途中、博多沖で船が難破しようとしました。
![箱崎八幡神社 拝殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
福岡の筥崎八幡宮に祈願していたため難を逃れ、無事に出水にたどり着いたといいます。
![箱崎八幡神社](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そのため、忠久公が出水に筥崎八幡宮を勧請したと伝えられています。
ツルの町
出水市には昔から、多くのツルがきていました。
![ツルの里 出水](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
10月中旬から12月ごろ、冬を越すためにはるばるシベリアからやってきます。
![ツルの種類](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
その数は約1万羽といわれ、日本一のツル飛来地です。
![箱崎八幡神社のツル](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
箱崎八幡神社の境内には、あちこちにツルが構えています。
ご祭神・ご利益
八幡三神をまつります。
![箱崎八幡神社の御祭神と大祭](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
応神天皇(譽田和命・ほむたわけのみこと)
・・・第15代天皇です。
神功皇后(息長足比売命・おきながたらしひめのみこと)
・・・応神天皇の母君になります。
武内宿禰(たけしうちのすくね)(高良玉垂命・こうらたまたれのみこと)
・・・八幡神第一の伴神です。
金運アップ・商売繁盛・大願成就のご利益があるとされます。
文化学問の神さまで、交通安全や安産にもご利益もあるといわれています。
一の鳥居
箱崎八幡宮約 200m南の、箱崎八幡宮交差点にある鳥居です。
![箱崎八幡神社 一の鳥居](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
参道にもツルの像がならんでいます。
![箱崎八幡神社 参道のツル](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ツルの像はひとつひとつ違った形をしています。
![箱崎八幡神社 参道のツル](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
二の鳥居
駐車場の入口にあるのは二の鳥居です。
![箱崎八幡神社 二の鳥居](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神門前のオオツル
神門の前でも大きなツルが出迎えます。
![箱崎八幡神社のオオツル](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
石灯籠
オオツルの後ろに石灯籠があります。
![オオツルと石灯籠](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1853年のペリー来航時に、江戸警護のため薩摩から 100 余名の武士が派遣されました。
![箱崎八幡神社 石灯籠](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
うち 11名が出水の武士でした。
1年半後に1人の友は失ったものの、10名のものは無事帰還できました。
![箱崎八幡神社 石灯籠](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ツルの後ろの石灯籠は、帰還した武士たちが、ご加護のお礼とし寄進したものです。
手水舎
さらに手水舎が神門の前にあります。
![箱崎八幡神社 手水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
手水舎はツルではなく、龍神さまです。
![箱崎八幡神社 手水舎の龍神](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神門
神門をくぐります。
![箱崎八幡神社 神門](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
日本一の大鈴
神門に上からぶら下がっているのが日本一の大鈴です。
![箱崎八幡神社 日本一の大鈴
成せばなる(鳴る)大成祈願の大鈴](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
「成せばなる(鳴る)大成祈願の大鈴」といわれています。
高さ4m、直径3.4m、重さ 5t の青銅製で総金箔仕上げです。
![箱崎八幡神社 撫鈴](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
大鈴の下にあるのは撫で鈴です。
鶴神様
地元の方は「つるかんさー」と発音します。
![鶴神様(つるかんさー)](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
モデルはご祭神の武内宿禰(たけしうちのすくね)です。
![撫鶴](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
300 歳まで生きたと伝えられる長寿の神さまです。
![撫亀](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
鶴と亀に囲まれ、長寿にご利益がありそうです。
撫鶴
つるかんさーの前にいるツルです。
![箱崎八幡神社 撫鶴](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ツルは千年、カメは万年といいます。
撫亀
つるかんさーの前のカメです。
![箱崎八幡神社 撫亀](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
頭をなでて、健康と幸せと長寿を祈ります。
なせばなる通り門
みるからに簡単には通れません。
![なせばなる通り門](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
「 なせばなる」のにピッタリなサイズです。
![なせばなる通り門](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
願いをこめて通りましょう。がんばってね!
![なせばなる通り門](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
って、ムリでしょう。
拝殿
1980年(昭和 55 年)に造られた新社殿です。
![箱崎八幡神社 拝殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それまでは、1882年(明治15年)に造られた社殿でした。
![1953年(昭和28年)の箱崎八幡神社](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
写真は、1953年(昭和28年)の箱崎八幡神社です。
袖拝み所
拝殿の右奥には、袖拝み所というところが設けられています。
![袖拝み所の案内図](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
箱崎八幡大神をより近くでお参りしたい方はこちらへ。
![袖(そで)拝み所](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
本殿
![箱崎八幡神社 本殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宝物鈴殿
宝物鈴殿を見ると、神門の大鈴を上回る大きさの鈴かと思いました。
![箱崎八幡神社 宝物鈴殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
本物の鈴ではなくて、宝物館となっていて中に入れます。
![箱崎八幡神社 宝物鈴殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
箱崎八幡神社の宝物が展示されています。
![箱崎八幡神社の宝物](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
おまけに、日本一小さい鈴が展示されています。
![日本一小さい鈴](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
直径は 2mmです。
![日本一小さい鈴](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
まとめ
お詣りした感想ですが、とにかくツルと 鈴の印象が強く残りました。
![箱崎八幡神社](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ツルは長寿で縁起物の象徴です。
![箱崎八幡神社の茶店](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
また、鈴はむかしから、邪や悪を払うのに使われてきた、長命開運の象徴です。
![箱崎八幡神社 遠景](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
箱崎八幡神社は、南九州一のめでたい気分になれる神社でした。
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