和気(わき)神社は、鹿児島県霧島市牧園町にある神社です。
ご祭神は、平城京から大隅国へ左遷された貴族となります。
![和気神社](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
天皇の皇族継承を守り、平安京遷都に貢献した人物で、史実上も高く評価されています。
ご祭神・ご利益
ご祭神は、和気清麻呂公命(わけきよまろこうのみこと)となります。
一言でいうと奈良時代から平安時代の貴族で、当時は政治の仕事をしていました。
![和気神社の鳥居](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
没後に功績が評価され、護王大明神の神号を与えられます。
京都の護王神社は、清麻呂公をまつったものです。
![鳥居の扁額](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
備前国(現在の岡山県)出身で、岡山県の和気町には、和気一族の氏神である和気神社があります。
清麻呂公が、近くの温泉で足の湯治をし、治っていることから足腰の神さまといわれています。
![和気神社 社殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
また、学問・建築・交通安全にご利益があるとされています。
宇佐八幡宮神託事件
宇佐八幡宮神託事件は、中央政界の貴族が、九州でも遠く大隅国にまつられる発端となるできごとでした。
当時の天皇は女帝・称徳(しょうとく)天皇でした。
![和気神社 手水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
直系の子供がいない称徳天皇は、皇室に血縁のない道鏡を厚く信頼し、天皇位を譲ろうとします。
そんななか、豊前国(現在の大分県)の宇佐八幡宮から、道鏡を天皇にするようお告げがあったとする報告がありした。
![和気神社の手水](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
天皇がその確認のため、宇佐八幡宮に送ったのが和気清麻呂公です。
宇佐八幡は、「天皇は必ず皇族から立て、無道の人は早く排除すべき」と、当初のお告げの報告を真っ向から否定しました。
![和気神社 拝殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
都に戻った和気清麻呂は、そのままを皇室に報告します。
これに怒った称徳天皇は、和気清麻呂を大隅国に左遷したのでした。
![和気神社 拝殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
この事件により天皇は、道鏡を皇位に就けるのはあきらめたといわれています。
道鏡は称徳天皇の崩御後、失脚しています。
![和気神社 社殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一方、清麻呂公は道鏡の失脚後、都に戻され要職に復帰しています。
猪の伝説
和気清麻呂は、脚が不自由になり、立てなくなった時期がありました。
![阿形の狛いのしし](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
道鏡が暗殺をもくろみ、歩けないようにしたとの説もあります。
![吽形の狛イノシシ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宇佐八幡宮礼拝のため、みこしに乗っていると、300 頭もの猪が現れ列をなして追い越していきました。
![阿形の狛いのしし](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神社に参拝すると、不思議なことに立って歩けるようになったそうです。
![吽形の狛イノシシ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
猪が和気神社や護王神社の守護神となっているのはこのためです。
![狛イノシシ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
狛犬ならぬ狛イノシシが置かれています。
日本一の大絵馬
和気神社にお参りされたら、鳥居をくぐる前に現れる絵馬です。
日本一大きな絵馬といわれています。
![日本一の大絵馬](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
和気神社の守護神・イノシシと清麻呂公が描かれています。
かなりインパクトのあるおおきさなので、お参りされたら絶対に気づかれると思います。
藤棚
和気神社の境内と周辺には、フジノキが植えられています。
4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎えます。
![和気公園の藤棚](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神社前の公園にもフジノキが植えられています。
![和気公園藤まつり 案内板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
開花時期にあわせて、「藤まつり」が開催されます。
![和気神社の藤棚](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そういえば、岡山県の和気神社もフジノキで有名です。
![和気神社の藤の紋](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
和気神社の紋もフジになっています。
和気ちゃん
社務所の正面には、参道をはさんで白亥殿という建物があります。
![白亥殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中をのぞくと、なんと白いイノシシがお昼寝中でした。
![和気ちゃん](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
愛称を「和気(わけ)ちゃん」といいます。
![社務所](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
白いイノシシは神の使いといわれます。
坂本龍馬の新婚旅行
このあたりは坂本龍馬とお龍夫婦が、日本初といわれる新婚旅行で訪れた地となります。
![龍馬ハネムーンロード 犬飼滝の説明板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
塩浸温泉あたりから霧島神宮と高千穂峰までを龍馬ハネムーンロードといっています。
![塩浸温泉の 新婚湯治碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
写真は塩浸温泉の石碑です。
和気神社の社務所のとなりにも、記念碑がありました。
![和気神社の坂本龍馬新婚旅行記念碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
坂本龍馬が鹿児島を訪れたのは 1866年のことです。
実は、そのころ和気神社はまだありませんでした。
![塩浸温泉龍馬公園](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1800年代には、清麻呂公の流されたのは、和気神社の地というのはわかっていました。
和気神社の鎮座は、1946年(昭和 21 年)のことです。
犬飼滝
和気神社の参道入り口に、滝見台という場所があります。
![犬飼滝 滝見台](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
滝見台からは犬飼滝が見えます。
![犬飼滝](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
犬飼滝は坂本龍馬が大絶賛した場所です。
![犬飼滝遊歩道入り口](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
滝見台は、滝への遊歩道の入口にもなっています。
300mほどで、犬飼滝滝つぼ展望台です。
![犬飼滝 滝見台駐車場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
滝見台は、和気神社の参道入り口でもあります。
![和気神社の参道入り口](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかし、主に犬飼滝を見る方の駐車場だと思います。
![](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
和気神社の駐車場は、もう少し前方に入り口があります。
まとめ
妙見温泉の近くを春頃通ると、和気神社周辺にやけに人が集まっている印象はありました。
その時は、和気神社の「わき」とはいったい何のことだろう?と思っていました。
![和気神社の大絵馬遠景](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
今回初めてお詣りしてみましたが、見どころが多い神社です。
![イノシシのおしり](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
なんといっても、お神使いのイノシシのおしりがとても素敵でした。
観光パンフレット
リンク先から、霧島市の観光パンフレットがお取り寄せできます。
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