宮浦宮(みやうらぐう)は、鹿児島県霧島市福山町にある神社です。
![宮浦宮](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
大隅国にある式内神社5社のひとつに数えられる古社です。
大隅国式内社
宮浦宮は、延喜式神名帳に名を連ねる式内社です。
![延期式内社宮浦宮の碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
延喜式神名帳というのは、927年に作成された全国の官社リストです。
![宮浦宮 鳥居](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
大隅国には5社の式内社がありました。
- 鹿兒島神宮 霧島市隼人町
- 大穴持神社 霧島市国分広瀬
- 宮浦神社 霧島市富久山町
- 韓国宇豆峯(からくにうずみね)神社 霧島市国分上井
- 益救(やく) 神社 屋久島町宮之浦
![宮浦宮 扁額](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
要するに、927年ごろには、すでに格式の高い神社だったということです。
歴史
![宮浦宮から見た桜島](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宮浦宮は、錦江湾を挟んで桜島が見える景勝地にあります。
![宮浦宮から見た桜島](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
同時にそれは、桜島が噴火すると被災することを意味します。
![宮浦宮 社殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
最近では、1791年の大火で社殿を焼失しています。
![宮浦宮 参道の石段](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかし、薩摩藩主であった、島津斉宣が再興しています。
![宮浦宮 社殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1877年(明治10年)には、西南戦争による戦火により被災しています。
夫婦イチョウ
宮浦宮は、神武天皇が東征以前に仮の宮居にしていたと伝えられます。
![宮浦宮 神武天皇の碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
境内のイチョウは、神武天皇が東征に旅立つ際、その記念に植えたものを植え継いでいるといわてれます。
![宮浦宮と福山のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神武東征は、紀元前667年のことですので、2600年も前からのいい伝えです。
![宮浦宮と福山のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
イチョウの巨木は境内に2本あり、夫婦イチョウとよばれています。
![福山のイチョウの標柱](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
実際見て樹齢はどのくらいかと聞かれても、さっぱり見当もつきません。
![福山のイチョウの説明板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一般的には、1000年は越えているといわれています。
![南側の福山のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
南側のイチョウには、1791年の大火の焼け跡が残っているといわれています。
![北側の福山のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
さらに北側のイチョウには、1877年の西南戦争の弾痕が残っているといいます。
![北側の福山のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
痕跡をさがしてみましたが、いずれも自力では発見できませんでした。
![南側の福山のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
桜島の噴火や、地震・台風・雷・火事などの自然災害のなかを1000年も生き抜いているイチョウです。
![宮浦宮 紅葉した夫婦イチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
現在もその樹勢は衰えていないということです。
![秋の宮浦宮](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ということで、色づいた夫婦イチョウのようすです。
![宮浦宮 紅葉した夫婦イチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
秋には、参拝者が絶え間なく訪れていました。
![宮浦宮のイチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それはもちろん、夫婦イチョウを見に来る人が増えるからです。
![秋の宮浦宮境内](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ご祭神
![秋の宮浦宮境内](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神武天皇と天神七代 12柱、地神5代5柱の計 18 柱をまつります。
![宮浦宮 拝殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神武天皇
日向国から大和国へ東征をし、日本国を建国したとされる神さまです。
![宮浦宮 拝殿](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
日本国の初代天皇といわれ、天神七代と地神五代の次代にあたります。
天神七代(かみよのななよ)
地神5代以前に日本を治めていた7代の神のことです。
![宮浦宮 手水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
陽神(男神)と陰神(女神)があります。
- 国常立神(くにのとこたちのか)
- 豊雲野神(とよぐものむのかみ)
- 宇比地邇神と須比地邇神(うひじにのかみ)
- 角代神(つぬぐのかみ)と活代神(いくぐのかみ)
- 意富斗能地神(おおとのじのかみ)と大斗乃井神(おおとのべのかみ)
- 於母陀琉神(おもだるのかみ)と阿夜可志古泥神(あやかしこねのかみ)
- 伊邪那岐神(いざなきのかみ)と伊邪那美神(いあなみのかみ)
地神五代(ちじんごだい)
天神七代と人皇の間、5代の神さまです。
![宮浦宮 手水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
地神というのは地の神のことで、天神は天の神のことです。
![宮浦宮 手水舎](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
神武天皇以前の皇祖5代を指します。
- 天照大御神(あまてらすおおのかみ)
- 天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
- 火選々杵尊(ににぎのみこと)
- 火々出見尊(ひこほほでみのみこと)
- 鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
福山町
宮浦宮は国道220 号線沿いで、国道から鳥居も見えますが、少し脇道に入ったところにあります。
カーナビかグーグルマップに登録して行かないと、見落としそうな感じです。
![宮浦宮 鳥居](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
錦江湾の北部は、いってみれば姶良カルデラのカルデラ湖のようなものです。
![宮浦宮 鳥居と石段](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
国道 220 号線はカルデラの中を走っていますので、陸地側は急斜面で外輪山になっています。
![福山町の石垣](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
周辺の石垣や建物をみると、昔から人が住み発展していたことがうかがえます。
![福山町の町並み](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ただし、新しい町ではない分、道路は自動車での通行を前提としていません。
![宮浦宮 石段](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宮浦宮の駐車場は、参道とは反対側です。
境内より高い位置にあります。
![宮浦宮 参道](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
社殿の裏側から境内に向かう形になります。
本来の参道は国道 220 号線側です。
観光パンフレット
リンク先から、霧島市の観光パンフレットがお取り寄せできます。
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