荒平天神は、鹿児島県鹿屋市天神町にある神社です。
荒平天神という名称が一般的で広く知られていますが、正式名称は「菅原神社」です。
天神島
社殿があるのは、錦江湾の小島です。
天神島といいます。
参道は砂州(さす)になっていて、満潮時には水没します。
ただ、島へ渡れないのは、最高潮位の間、長くても1時間程度です。
少し待てば、渡れるようになります。
満潮時は社殿に渡ったり戻ったりはできませんが、写真を撮るのには絶好のチャンスです。
天神島が本当に島となり海に浮かぶのは、わずかな時間しかないからです。
景観地
天神島は、自然現象によってできた島です。
天候や季節そして時間帯によってさまざまな顔をみせます。
遠い昔から美しい景観地として知られていました。
晴れた日に行くと海の色が青々とし、鳥居の赤も鮮明です。
海から参拝に訪れる人もいて、おどろきます。
晴れた日は水が透きとおっているのがわかります。
荒平天神の夕日
荒平天神は大隅半島の西海岸にあるため、夕日が海を隔てて薩摩半島に沈みます。
天神島の真ん中に、夕日を見ることができます。
晴れた日の日の入り時間帯は、駐車場もいっぱいでした。
ロッククライミング
社殿は天神島の山頂に鎮座しています。
社殿へ行くには、ちょいと急な崖を登る必要があります。
ちゃんと階段状になっていますし、ロープが固定してあるので、若い方なら大丈夫です。
ただ、無理してのぼる必要はありません。
下に拝所があります。
スカートやヒールでご参拝の方は、拝所にてお詣りください。
歴史
荒平天神は、天文年間(1532年~1554年)の創建とされます。
日本史の時代でいえば、戦国時代です。
1923年(大正 12 年)に、火災に遭っています。
社殿は全焼しましたが、不思議なことに木造のご神体は無事だったといいます。
無格社であり、歴代領主に崇拝されたという派手な歴史はありません。
ただしその景観の美しさと神秘性から、氏子さんや地元方に愛されてきた神社です。
ご祭神・ご利益
ご祭神は名称の通り、菅原道真公・学問の神さまです。
受験シーズンになると、特に参拝者が増えます。
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