ダルマの里というのは、かつて宮崎県小林市にあったテーマパークです。
キャラクターのインパクトが強く、そのからくり仕掛けにアイデアの詰まった公園でした。
日本一怪しい公園
ダルマの里は、テーマパークとはいいますが、とても怪しげな公園でした。
事実、日本一怪しい公園を自称していました。
初代だるまの里は、「猿飛仙人村」としてオープンしています。
霧島連山北麓の生駒高原という観光地にあるのですが、初代ダルマの里は山の中であり、わかりにくい場所でした。
そこで、宮崎県道1号線・通称「えびのスカイライン」沿いに移転しています。
二代目だるまの里は、「七転び八起き村」と名乗ります。
しかし、地下水組み上げポンプの故障により移転を余儀なくされます。
3代目は、20年以上廃墟になっていたレストラン「オハイオ」を改装し、「ダルマの里」と称しました。
いずれもコンセプトは同じで、手造り感の強い変てこなオブジェがメインキャラクターでした。
1996年(平成8年)には、テレビ番組「探偵ナイトスクープ」で取り上げられています。
雑誌などでも紹介されていて、九州南部ではそこそこ知られた公園でした。
残念なことに、2004年(平成16年)に閉園しています。
現存する怪しいオブジェ
二代目、三代目のダルマの里は、残念ながら解体されてしまい、見ることができません。
ところが、一部のオブジェがすぐ近くの、「みやまどり苑」という飲食店で生き残っています。
「みやまどり苑」には、ダルマこそありませんが、ダルマの里と同じ作風のオブジェがたくさん並んでいます。
それもそのはず、みやまどり苑はダルマの里のオーナーが経営していたお店です。
現在は、当時の従業員さんが店を引き継いでいます。
オーナー
ダルマの里のオーナー、大城大さんは、だるまの里で著作物を出版されています。
そして、現在は京都市を拠点に、城たいが(じょうたいが)のペンネームで、詩画書作家として活動されています。
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なぜか、詩画書の作風は怪しくないのです。
初代ダルマの里
実は、初代ダルマの里というか、当時の猿飛仙人村にもオブジェが残っています。
ダルマたちは、山中にあったのが功を奏し、当時の面影を残していました。
ただし、永年風雨にさらされ、ほとんどのオブジェは倒れて傷んでいます。
しかし、当時の記憶を思い起こすには十分な状態です。
場所 宮崎県小林市南西方
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