御池(みいけ)は、宮崎県都城市と宮崎県西諸県郡高原町の境界にある湖です。

約4600年前の大噴火でできた噴火口に、水が溜まってできたカルデラ湖となります。
霧島連山の火山活動

御池はカルデラ湖ということで、ほぼ円形です。

直径1㎞、周囲3.9㎞、水面標高は305mとなっています。

水深が103mもあり、カルデラ湖としては日本一深いのが最大の特徴です。

約4,600年前の大噴火は、数ある霧島連山の噴火の中でも、最大だったと考えられています。

2011年(平成23年)の、新燃岳(しんもえだけ)の爆発的大噴火が記憶に新しいところです。

霧島連山での大噴火は、52年ぶりのことでした。

当時は、一帯に火山灰が降り、通行規制が行われていました。

2011年(令和3年)現在も火山活動は活発で、新燃岳に通じるすべての登山道が立入禁止になっています。

御池展望台

御池を見渡せる展望台があるのは、国道223号線・通称霧島バードライン沿いです。

少し高い目線から御池を見ることができます。

下にはボート乗り場が見えています。

皇子港

皇子港(おうじこう)というのは、御池展望台の下にある船着き場です。

御池周辺は、神武天皇が東征まで過ごされた地域とされています。

幼いころよく水辺で遊ばれていた場所であるため、皇子港と名付けられています。

現在は、足漕ぎボートや水上アクティビティの発着場となっています。

ちなみに、足漕ぎボートの料金は、¥1,500/30分です。

ロケーション

御池からみえる霧島連山のうち、一番大きく見えるのが、高千穂峰(1,574m)と二子石(1,321m)です。

稜線をよく見ると、2つの山が重なって見えるのがわかります。

写真の左に少し見えているのが丸岡山(1,327m)、右側が夷守岳(ひなもりだけ)(1,344m)です。

御池野鳥の森公園キャンプ村

御池野鳥の森公園キャンプ村は、御池の湖畔にあるキャンプ場です。

皇子港(ボートのりば)から、御池ごしにみえています。

コテージや高床式バンガローなら、多少天気が悪くてもキャンプを強行できます。

注目は屋外に無料Wi-fiエリアがあり、ワーケーションに利用できることです。
御池野鳥の森公園キャンプ村
そして、通年営業なのもうれしいところです。

霧島バードラインから奥に入った場所にあり、とても静かなことで定評があります。

特に、早朝の鳥のさえずりがすばらしいキャンプ場です。

御池の上にたたずむパワースポット

皇子港からみた霧島東神社の社務所です。

霧島東神社 は、まさに御池の上にたたずむパワースポットです。

御池には、九頭を持つ龍神が住むという伝説があります。

霧島東神社の龍神の安息地、忍穂井(おしほい)という井戸は神龍の泉ともいわれています。
登山

霧島東神社あたりは、二子石を経由した高千穂峰への登山口になります。

鹿児島県側の高千穂河原から登るルートとくらべると、距離・高低差とも2倍になります。

そのため、中級者コースといわれています。

バス釣りスポット

御池には、オイカワ・カワムツ(ハエ)・ニジマスなどの淡水魚がいます。

在来種を釣るには遊漁券が必要です。

日券 | ¥1,000 |
年券 | ¥3,000 |

そして、バス釣りフィールドとしても知られています。

漁協としては、毎年夏にバス&ブルーギルの釣り大会をやっていますので、外来種は駆除したいのです。

御池は水質がとてもきれいで、湖面にブラックバスが泳いでいるのが見えています。

しかし、水質がクリア過ぎて、釣れないという情報もあります。

透明度の高さから、ルアーが「にせのえさ」とわかるのか?

それとも、水中から釣り人の姿が丸見えなのか?

スポット名 | 御池 |
県名 | 宮崎県 |
場所 | 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田 |
管轄 | 小林高原野尻漁業協同組合 |
ポイント | おかっぱり フローター |

ローカルルールによると、モーターボート投入は禁止です。
Copyright(c) フローターでバスフィッシング
フローターや手漕ぎボートは利用できます。
おかっぱりポイントは、ボート乗り場の両脇と、対岸のキャンプ場あたりです。

それ以外から釣るには、山林に入ることになりますが、ヤマヒルが多くマムシも生息しているので、対策していく必要があります。
心霊スポット

御池は、一部のマニアの間では心霊スポットといわれます。

入水自殺をした場合、水深が深いため一度沈むと発見が難しいといわれています。

裏手の国有林でも自殺者がいたため、心霊スポットとささやかれるようになりました。

実際にはキャンプ場もあり、暗いうちから釣りをしている人もいるので、あまり気にすることもありません。

戦時中の爆弾が沈んでいるといううわさは、以前旧日本軍の手榴弾が発見されたことが発祥です。

休日の昼間は訪れる人も多くにぎやかですが、夜になると寂しくなるのは山間の観光地ならどこも同じです。

関連記事
【関連記事】高原町のトトロ 霧島連山東麓でバス亭にたたずむクオリティの高いトトロ像
【関連記事】宮崎県のおススメ特産品 訪れる前におみやげをチェック