霧島東神社は、宮崎県西諸県郡高原町にある神社です。
龍神伝説のある御池(みいけ)の上にたたずむ、パワースポットです。
ご祭神・ご利益
主祭神
主祭神は2柱です。
- 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
- 伊邪那美命(いなざみのみこと)
相殿神
- 天照大神(あまてらすおおみかみ)
- 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
- 天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
- 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
- 鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
- 神日本磐余彦尊(かむやまといはれひこのみこと)
ご利益
夫婦和合・子宝・家内円満・子孫繁栄にご利益があるとされます。
御池
霧島東神社の参道から見える湖が御池です。
御池は約 4,600 年前に噴火した火口に、地下水がたまってできたカルデラ湖です。
水深は、最も深いところで100mを超え、九州で一番深い湖といわれます。
御池には九頭を持つ龍神が住むという言伝えがあります。
忍穂井(おしほい)
忍穂井(おしほい)は、神龍の泉ともいわれます。
龍神の安息地です。
社の中に泉があり、太古から霊泉として効験があるといいます。
ただし、「東方からこの池に女人の影が映るとたちまち異変がある」と伝えらています。
特に女性は、泉をのぞき込んではいけないといけないということです。
また、「汲みだした神水は、わずかでも不敬の扱いはしてはいけない」とされます。
境内
それでは、お詣りします。
石段入り口の両部鳥居です。
参道の石段の途中に手水舎があります。
参道は思ったほど険しくありません。
参道の階段を登ると、立派な山門が建てられています。
神門には、大きな神紋が入っています。
山門をくぐったところに、神符守札授与所と摂社群が配されています。
最後の石段を登ると社殿です。
拝殿です。扁額は1666年に、薩摩藩主・島津光久公が寄進したものです。
東霧島坐というのは、「霧島の東に坐(いま)す」という意味です。
本殿は構造がよく見えるようにガラス張りです。
錫杖院
錫杖院(しゃくじょういん)というのは、性空上人(しょうくうしょうにん)が開山した、霧島東神社の別当寺です。
神門の下に、性空上人の開山念碑があります。
最盛期には、なんと360名もの山伏行者がいた、修験道の修行場でした。
霧島山信仰の神社を霧島六社権現として、体系付け整備した人こそ性空上人であるといわれています。
霧島東神社にとどまらず、霧島六社権現を語るに欠かせない人物です。
拝殿の左手には、かつての山伏行者たちの、登拝修行道の入り口があります。
しかし、境内周辺の山林にはヤマヒルやマムシがいるので、立ち入らないほういいでしょう。
天の逆鉾
霧島六社権現は、もともと霧島山の山岳信仰からはじまったと考えられています。
天孫降臨伝説で、瓊瓊杵尊が天下った場所が高千穂峰の山頂です。
高千穂峰の山頂は、瓊瓊杵尊が鉾を天に向けて刺したといわれており、「天の逆鉾」とよばれています。
天の逆鉾は、東霧島神社の飛地境内となっています。
高千穂峰山頂は、標高 1574mになります。
本格的な登山装備が必要です。
東霧島神社下の登山口から登ると、山頂までは片道3時間半くらいかかります。
一般的な登山道は高千穂河原の登山口から登るルートで、距離、高低差とも約半分になります。
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