えびのスカイラインというのは、県道1号小林えびの高原牧園線の、宮崎区間のことです。
硫黄山火口付近が、2018年 (平成30年)から、4年9ヶ月にわたり通行止めでした。
条件付き開放
実は、えびのスカイラインは、2018年(平成30年)から2022年(令和4年)まで、通行止めでした。
2023年 (令和5年) 現在、硫黄山付近に限り制限がありますが、通行することができます。
通行できる日 | 土曜日・日曜日 |
通行できる時間 | 9:00~17:00 |
制限 | 歩行者・自転車・バイク・オープンカーでの通行はできません |
制限区間は駐停車禁止で、車の窓を閉めての通行になります。
制限区間の出入り口に係の方がいて、進入しようとしたら説明してくれます。
県道1号小林えびの高原牧園線
えびのスカイラインというのはかつての名称で、現在の正式名称は、主要地方道・県道1号小林えびの高原牧園線です。
宮崎県側が宮崎県道1号線、鹿児島県側は鹿児島県道1号線になります。
1958年 (昭和33年)に開通した宮崎区間は、北霧島道路またはえびのスカイラインとよぶ有料道路でした。
えびの高原の観光開発は、これを機にはじまっています。
1961年 (昭和36年)に開通した鹿児島区間は、霧島道路または霧島スカイラインとよぶ有料道路でした。
1985年 (昭和60年)に、全区間が無料開放されています。
硫黄山噴気孔
県道1号線は、霧島連山最高峰の韓国岳(からくにだけ・1700m) に向けて登り、霧島温泉郷に下るため、霧島山を南北に縦断しています。
硫黄山付近では噴気が上がっているのが見えるので、テンションが上がっていました。
ただ、硫黄山火口から1km圏内を通過するため、噴火警戒レベルが2以上で通行止めになります。
2018年 (平成30年)2月に、火山活動の活発化から通行止めになった後、永らく通行できませんでした。
火山活動が安定化したため、2022年 (令和4年) 11月から、条件付きで通行できるようになっています。
七折の滝
七折(ななおれ)の滝は、えびのスカイラインから見える滝です。
大淀川水系の石氷川にある滝で、岩盤により七つに折れて流れ落ちるためその名がついたのでしょう。
かつてはたくさんの人が車を停めて見ていたのでしょうが、現在はほとんどの車が素通りします。
えびの高原北展望所
韓国岳の北麓から、加久藤カルデラ越しに九州山脈を見る展望所です。
展望方向の針葉樹が成長して、視界が遮られています。
本来は180°の展望から、九州の名山のピークが見通せる展望所です。
えびの市営露天風呂
えびのスカイライン沿いには、えびの高原をながめながら入る露天風呂がありました。
泉源温度は52℃で、湯温は42℃程度の、オール露天のワイルドな風呂でした。
2005年 (平成17年)、温度低下により休業を余儀なくされています。
調査しても湯温低下の原因はわからず、2006年 (平成19年) に閉業しています。
えびの市営露天風呂というのは、かつて宮崎県えびの市にあった温泉施設です。 残念ながら2005年(平成17年)を最後に、営業していません。 ワイルドな露天風呂 えびの市営露天[…]
不動池
今なお不動池や硫黄山噴気孔に、観光目的で立ち寄ることはできません。
火山に限らず、自然災害により、 かつての観光地が突如として見ることができなくなるのは残念です。
また見ることができる時までしばらく待ちましょう。
場所 宮崎県えびの市末永
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