指宿ソーイングというのは、かつて鹿児島県指宿市にあった縫製工場です。

正式な名称かどうかわかりませんが、マニアの間ではそう呼ばれています。
ソーイング前バス停

指宿ソーイングがあったのは、鹿児島県道243号長崎鼻公園開聞線沿いです。

路線名からもわかる通り、長崎鼻公園や開聞岳へ行く観光客が通る路線です。

目印は鹿児島交通の「早馬(はやま)」バス停です。
廃墟写真ブログ -Ruin’s Cat- 指宿ソーイング
かつては、このバス停は「ソーイング前」という名称でした。

スポーツメーカーのロゴ

工場敷地内に入ることはできません。

門柱には開聞ソーイングとあります。

開聞山麓にあるので、名称的には開聞(かいもん)のほうがしっくりきます。

全国的に知られている名称は「指宿ソーイング」です。

開聞(かいもん)と指宿(いぶすき)どちらも難読ですが、全国では指宿の方が知名度が高そうです。

スポーツメーカーのロゴマークが見えます。

そうしたメーカーのスポーツウェアなどの製造や加工を行っていたと考えられます。

昔よく見た縫製工場

1990年代までは、九州南部各地でこうした工場がたくさん操業していました。

製造業はグローバル化で、技術の海外移転が進んでいきます。

最終的には、工場ごと賃金の安い海外へ移転していきました。

その結果、国内の工場は仕事がなくなっていきました。

全国各地にあった中小企業の工場は、時代の流れとともにその数を大きく減らしています。

しかし、それまでは地方経済に大きく貢献していた事実を忘れてはいけません。

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