指宿スカイラインは、鹿児島市から指宿市へ向かう有料道路です。
一部マニアの間では、心霊スポットとして恐れられています。
鹿児島から指宿へ向かう
鹿児島市から指宿市へ向かう場合、錦江湾に沿って国道226号線を進むのが一般的です。
九州自動車道を使って、鹿児島市以北から行く場合は、指宿スカイラインで行く選択肢もあります。
国道226号線は通行量が多いので、観光で行くなら指宿スカイラインがおススメです。
全線が鹿児島県道17号指宿鹿児島インター線ですが、一般的には指宿スカイラインとよびます。
公社では指宿有料道路、県民の間では「いぶスカ」などともよばれています。
適度なワインディングで快適に走れる割に低料金なのも、おススメの理由です。
わかりにくい料金システム
九州自動車を南下すると、鹿児島北ICの手前の本線上に料金所が現れます。
そのため、鹿児島北ICで降りても、鹿児島ICで降りても同じ料金です。
鹿児島料金所 | 九州自動車道 | 有料区間 |
鹿児島北IC | ↓ | ↓ |
鹿児島IC | 指宿スカイライン | ↓ |
山田料金所 | ↓ | 無料区間 |
山田IC | ↓ | ↓ |
中山IC | ↓ | ↓ |
谷山IC | ↓ | ↓ |
谷山料金所 | ↓ | 有料区間 |
錫山IC | ↓ | ↓ |
川辺IC | ↓ | ↓ |
知覧IC | ↓ | ↓ |
頴娃IC | ↓ | 無料区間 |
大迫IC | ↓ | ↓ |
鹿児島ICで降りずに、そのまま本線を進むと、そこはもう指宿スカイラインです。
なお進むと、山田ICの手前でまたも本線上に料金所が出現します。
山田料金所は、鹿児島ICと山田IC間の通行料金を支払う料金所です。
山田ICから谷山ICまでは無料区間ですが、谷山ICを過ぎるとまたまた本線上に料金所が出現します。
谷山料金所は、谷山ICから頴娃ICまでの料金を前払いする料金所です。
頴娃IC以南は再び無料区間になります。
他県民には理解しがたいしくみで、何度も料金を払うため、とても損した気分になります。
しかし料金自体は、鹿児島IC~谷山ICが普通車ETC利用で290円、谷山IC~頴娃ICが100円というシステムです。
谷山ICを境に風景が変わる
鹿児島IC~谷山ICは、片側2車線の高規格道路で制限速度は70㎞/hです。
谷山IC以南は、片側1車線で制限速度は50㎞/hとなります。
同じ指宿スカイラインでも、谷山ICを境に北と南では、ガラリと通行量も風景も変わります。
谷山IC以南も、有料区間はUターン禁止&駐車禁止です。
この谷山IC、直進すると谷山港方面へ行きます。
指宿スカイラインへ行くには左側へそれますが、間違って左折すると今度は加世田方面へ向かうことになります。
はじめて訪れる他県民にとっては、とても間違いやすい、やっかいな分岐です。
恐怖の有料道路
実は谷山IC~頴娃ICの有料区間、19:00~7:00までは無料で通行できます。
というのも、料金所の営業時間が、7:00~19:00までだからです。
しかし、この夜間の無料時間帯に怪現象がおきるというのです。
- 無人で走る日産スカイラインGTRが出没し死亡事故を引き起こす
- 夜になると道端に老婆が立っている
- テケテケとかジェットババアとよばれる、下半身のない女性の霊が追いかけてくる
- 途中にある展望スペースで崖方向に向けてパッシングすると何かが出てくる
その原因となる情報もちらほらと・・・
- 80~90年代に、若いバイク乗りが多数亡くなってる
- 自動車がガードレールを突き破って転落した死亡事故が、同じ場所で複数回あった
- 80年代には、一家心中や、排ガス自殺があった
とにかく、シルバーの日産スカイラインは空中を走るといわれています。
テールランプを見てついていくと、崖下に落ちることになります。
主な見どころ
指宿スカイラインは、薩摩半島の東端の尾根を南北に走りますが、基本的には山道で眺望はききません。
見通しがきくところには展望所が設けられていて、主に桜島と錦江湾を見ることができます。
錫山展望台(すずやまてんぼうだい)
錫山展望台は、谷山ICと錫山ICの間にある展望所です。
鹿児島市街がほど近く、桜島も大きく見えます。
駐車できるのは5台ほどですが意外と人気があり、天候や時間帯によっては満車のため通過せざるを得ない時があります。
須々原展望台(すすはらてんぼうだい)
須々原展望台は、錫山ICと川辺ICにある展望所です。
谷山港越に桜島が見えます。
沖に見えるのは、京セラの鹿児島七ツ島メガソーラー発電所です。
川辺展望台(かわなべてんぼうだい)
川辺展望台は、川辺IC近くにある展望所です。
谷山越に錦江湾と桜島が見えるのは変わりません。
下で煙を上げているのは、七ツ島バイオマス発電所です。
錦江台展望公園(スカイぱれっと)
錦江台展望公園は、川辺ICと知覧ICの間にある展望所で、通称:スカイぱれっととよびます。
トイレがあり広々とした駐車場が整備されています。
トイレの屋上からは、ちらっとですが川辺の町・つまり錦江湾と反対側の景色が見えます。
駐車場から展望所までは、つり橋が架けられていて、少し歩くことになります。
七ツ島以北の鹿児島市内と、桜島が見えます。
音響道路
スカイぱれっとを過ぎると、下り線には音響道路が現れます。
音響道路というのは、路面に入れた切込みで、走行車に路面からメロディが聞こえるように細工した道路です。
指宿スカイラインの音響道路は、鹿児島が生んだ偉大なアーティスト・長渕剛さんの名曲「乾杯」です。
喜入瀬々串展望台(きいれせせくしてんぼうだい)
喜入瀬々串展望台は、川辺ICと知覧ICの間にある展望所です。
路肩が広くなった場所に駐車し、大きく開いた谷間から鹿児島市内が見えるスポットです。
知覧展望台(ちらんてんぼうだい)
知覧展望台は、知覧ICと頴娃ICの間にある展望所です。
名前が知覧なので、旧知覧町の中心部が見えるのかとも思いましたが、見えるのは錦江湾方向です。
だんだん桜島が小さく見えるようになり、鹿児島市街も遠く見えるようになります。
樋高展望台(てだかてんぼうだい)
樋高展望台は、知覧ICと頴娃ICの間にある展望所です。
もちろん桜島が見えますが、直下には喜入の町が広がります。
目に入るのは、世界最大の原油備蓄基地・ENEOS喜入基地です。
千貫平自然公園(せんがんひらしぜんこうえん)
千貫平自然公園は、頴娃ICを通り過ぎ無料区間にある展望所です。
駐車場は広くトイレもありますが、展望台まではかなり歩きます。
しかし、パノラマ展望台というだけあって、360°の展望が広がります。
ついに、知林ヶ島や池田湖、さらには開聞岳や東シナ海まで視野に入るようになります。
名称不明の展望台
指宿スカイラインも終点が近づいてきましたが、最後によった展望台は名称不明です。
仮に生見町(ぬくみまち)の展望台としておきますが、どうやら、指宿市街を眺める展望所です。
未確認生物(UMA)・イッシーで有名な池田湖も見えます。
まとめ
訪れた日は日曜日だったので、県外ナンバーとレンタカー多めでした。
鹿児島県民は心霊スポットだから使わないのか、有料だから使わないのか・・・
それが幸いして交通量も少なく、とても快適に走ることができます。
距離的には遠回りかもしれませんが、市街地の渋滞や信号もありません。
適度に曲がり、適度に上り下りがあるため、眠くなったりもしません。
展望所からの景色を眺めると、通行料以上の満足感が味わえます。
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