陰陽石というのは、宮崎県小林市にある奇石です。
周囲の雰囲気も相まって、不思議な雰囲気の観光スポットになっています。
男石と女石
陰陽石(いんようせき)というのは、男石(陽石)と女石(陰石)がセットになった夫婦石ともいわれ、昔から性信仰の対象として全国各地に存在します。
小林市の陰陽石は、加久藤カルデラの火山活動と浜の瀬(岩瀬)川の浸食によって、自然にできたものです。
巨大さと男女一対という点で、他に類をみないといわれています。
その大きさは、男石が17.5m、女石が5.5mとなります。
老舗の観光地
陰陽石は、昔から小林市の観光地として知られていました。
多くの人が訪れるようになったのは、1917 年(大正6年)に新道ができてからです。
以前は、男女和合「愛の秘宝館」という、浮世絵の春画が展示される資料館がありました。
そうしたお店が閉店した後は、しばらく放置されることになります。
昭和の時代には、多くの人が訪れていたことがしのばれていました。
それがまた不思議な雰囲気を醸し出し、ミステリー感を演出していました。
しかし、現在は解体され再整備されています。
家族連れで行くと少し気まずいオブジェもありますが、これらは神さまに通じています。
陰陽石にまつわる神々
こちらは魔羅神(まらがみ)さま(へのこ神)で、またがると子宝・良縁に恵まれます。
こちらは陰神(ほとがみ)さま(へっぺ神)、良縁・子宝・安産を願い通り抜けます。
鬼子母神(きしもしん)は、子授け・安産・子育ての神さまです。
大勢の田の神さま(たのかんさあ)は、農耕の守護神です。
2009年(平成21年)には、当時の東国原宮崎県知事の発案で、宮崎県自然遺産に選定されています。
陰陽石は「生命発祥の聖地」です。
陰陽石神社
観光施設の対岸へ渡ると、陰陽石神社へいくことができます。
ご祭神は、皇産霊神(たかみむすびのかみ)となります。
ご神体はもちろん陰陽石です。
縁結び、子宝、安産、夫婦円満のご利益があるといいます。
由緒板を見ると、人間の女性に恋心を抱いた竜が、陰陽石になったという伝説があると書かれていました。
境内は陰陽石の展望ポイントです。
陰陽石神社の展望所から見た陽石と陰石です。
留守番をする猫
さらに奥へ進むと、使われているのか使っていないのかわからない建物が並びます。
教会と外観の雰囲気から、結婚式場というのがわかります。
披露宴会場でしょうか?
陰陽石歴史資料館は、見た感じ現役っぽいです。
訪れた時間が9時30分ごろだったので、10時に開館するのかもしれません。
今の時間帯は、猫さまが留守番中です。
さらに奥にも建物が並びます。
子宝温泉ですが、すでに看板が降ろされています。
建物の中を見ると休業しているのが明らかです。
帰りに猫さまが遊んでくれました。
場所 宮崎県小林市真方6081
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