伊佐智佐(いさちさ)神社は、鹿児島市和田3丁目にある神社です。
鹿児島市谷山地域の守護神となります。
由緒
社伝によると、紀伊国(現在の和歌山県)熊野本宮と新宮を、伊佐郡蘭牟田へ勧請したのがはじまりとされます。
後に神託により、志布志、佐多へと遷座されたのち、和田村へ遷されることになります。
和田浜に上陸された熊野権現は、内陸部にある玉林城跡に鎮座しています。
古くは和田権現と称していました。
室町時代には谷山郷の総鎮守神社となっていて、以来当地の産土神です。
ご祭神
- 伊弉册尊(いざなみのみこと)
- 速玉男尊(はやたまおのみこと)
- 泉津事解男(よもつことさかおのみこと)
ご利益
- 縁結び
- 安産
- 家内安全
- 家業繁栄
境内
旧谷山市は、鹿児島市と隣接し人口が増加しています。
現在の神社周辺は住宅街です。
しかし、もとを正せばこの地は中世の山城であり、その片鱗が残ります。
高い擁壁をものともせず、片足を縁ギリギリに乗せて歩く猫さまです。
玉林城は、島津家第15代貴久が薩摩国を平定する過程で攻め落としています。
広い社領を持っていた伊佐智佐神社ですが、現在の社地はとてもコンパクトにまとまっています。
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