掛橋坂というのは、 鹿児島県姶良市にある旧街道の石畳の坂です。
石畳が当時のまま残り、 西郷どんのロケ地にもなっています。
地方街道
掛橋坂には、江戸時代に整備された石畳が敷き詰められています。
藺牟田郷や大村郷(いずれも現在の薩摩川内市祁答院町) と蒲生郷(現在の姶良市)を結ぶ地方海道の一部です。
石畳となる前は、せまくて危険な板敷き(=桟(かけはし)) だったのが、掛橋とよばれるようになった由来と考えられています。
薩摩藩の米蔵が帖佐郷(現在の姶良市)にあったため、毎年たくさんの年貢米が運ばれていました。
1796年頃までに、道中のいちばんの難所を石畳敷きにしたものと考えられています。
忘れ去られた石畳
明治30年代になり馬車輸送が発達すると、う回路が開通します。
現在は、 鹿児島県道42号川内加治木線となり、快走路となっています。
そのうち、 掛橋坂は人々から忘れ去られてしまいました。
2011年 (平成23年)に山中に石畳が発見されたことから、 整備された観光地です。
西郷どんロケ
掛橋坂が多くの人に認知されたのは、NHK 大河ドラマ西郷どんのロケがきっかけです。
掛橋坂のシーンが撮影されたのは、 第1話 「薩摩のやっせんぼ」 です。
妙円寺詣りの途中、 他の郷中の子供とけんかをしていたシーンです。
まとめ
掛橋坂の駐車場は2カ所あります。
坂の上(北)側が西浦地区の駐車場です。
坂の下(南)側が上北地区の駐車場です。
掛橋坂、 全長 661mのうち、 下側約300m には石畳がありません。
石畳が見られるのは、 上側約337mです。
上側は急坂ですので、体感的には300m以上に長く感じます。
ちょっとだけのぞくのなら、上側の駐車場にとめるのがおススメです。
全踏破を目指すなら、どちらでもかまいません。
場所
坂の上(北)側駐車場 | 鹿児島県姶良市蒲生町西浦 |
掛橋坂 | 鹿児島県姶良市蒲生町西浦 |
坂の下(南)側駐車場 | 鹿児島県姶良市蒲生町北 |
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